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岩手県生協連(滝沢市土沢、阿部 慎二会長理事)は、2025年10月16日に、「2025年度第1回灯油委員会」を開催し、以下のような定期配達価格で灯油を供給してまいりました。元売りの仕切り価格にこの間大きな変化はなかったため、価格は維持して現在に至ります。
ガソリンの暫定税率廃止によって灯油価格への補助がどうなるかが心配されましたが、政府の灯油定額補助は26年3月31日まで延長が決まりました。当生協連は政府補助延長などにより価格の安定が見込まれることから、組合員への最終的な割戻しをめざし、灯油の価格取り扱いを「決定価格」から「暫定価格」へ変更いたします。
原油価格は、60ドル前後で推移する予想です。供給過剰気味ですが、中東紛争への警戒、世界経済などを見ながらのため底堅くこの状態が続くと思われます。日本の場合は、為替相場の状況が今後も円安に動く可能性もあるので、輸入品である石油の価格は、今のままか補助が減って今より高くなる可能性もあります。
このような中で、灯油高騰対策はまだまだ必要です。ガソリン暫定税率廃止のあおりで灯油への高騰対策がおろそかになり、灯油だけ高騰することがないよう対策の継続や、抜本的解決にむけて動くよう経産省にも要請する予定です。
□現在の「定期配達価格」と「電話注文価格」 ※すべて消費税込み価格
| ●期間:10月20日(月)〜11月22日(土)※当面ですので変更はありえます。 |
| ●定期巡回おまかせ給油の価格 |
1リットル 122円 1缶2,196円 |
| (現行価格より▲18円、昨年同期より+108円) |
| ●電話注文は1円プラスの価格 |
1リットル 123円 1缶2,214円 |
| (現行価格より▲18円、昨年同期より+108円) |
■変更後 上記と同じ価格を【暫定価格】
●期間:12月22日(月)〜3月20日(金)※状況の変化次第では無途中変更もあり得ます。
□原油や仕切り価格、市況の状況、「暫定価格」に変える理由
(1)OPECプラスは市場シェアを増やそうと4月から供給を増やしてきていたが、方針は一時停止して協調減産は維持すると11月末の会合で決めた。原油の余剰感への警戒からだが、市場に出回る原油量はOPEC以外からの供給増もあり増え続けている。今後ウクライナとの和平が合意すれば更なるロシアからの供給も増える。国際エネルギー機関(IEA)は、25年は日量240万バレルだが、26年は日量400万バレル程度になり供給超過を見込んでいる。原油相場は、今後もさらに下がる可能性があります。
※8月からの価格推移8月:68〜71ドル9月:69〜71ドル10月:61〜66ドル11月63〜65ドル。
(2)為替は8月146〜147円台、9月146〜148円台、10月151〜153円台、11月153〜156円台と月を追うごとに円安となっています。原油価格は下がっても円安で相殺されてしまうため、仕切価格はあまり下がることも、上がることもない状態です。(3)で詳細。
(3)石油元売り会社の「灯油仕切り価格」の変化(10月中旬からの変化)
- 10/16〜+1円、10/23〜▲0.5円、10/30〜+3円、11/6〜+0.5円、11/13〜▲0.5円
11/20〜0円、11/27〜0円、12/4〜▲0.5円、12/11〜0円➡9週累計では±0円
(4)県内の「配達灯油」の価格状況 10月中旬からほぼ1リットル124〜125円 1缶2,250円前後で維持
- 10/20 125.2円、 10/27 125.2円、 11/4 125円、11/10 124.7円、11/17 124.3円
11/25 124.7円、 12/1 124.8円 (※石油情報センター調査より)
(5)現状価格を維持し、「暫定価格」に変える理由
- 現状価格を維持する理由は、@〜Cにあるよう今後も大きな状況変化がないだろうと見込まれるためです。冒頭に記述したように、政府の灯油への補助5円が3月末まで行われることも安定要因です。
- しかし原油や灯油をめぐる状況は常に変化するため、懸念される要因としては国内の災害とか寒波で急激な需要増が起きるとか、さらなる円安進行などです。また中東やロシアをめぐるリスクも常にありますので落ち着くだろうとの見立ては絶対的なものではありません。
- 価格の安定が当面見込まれる以上、岩手県生協連ではこの間もできるだけ「暫定価格」(仮価格)にして、後日に価格を決定してきました。
その方が、高騰をセーブし、かつ地域の小売やGSにも配慮した無理のない価格を示すことで県内の安定的な供給に寄与できること、また生協組合員に対しては最終的な割戻しをめざして利用結集をお勧めできるからです。
- 12月22日〜3月20日の暫定価格期間中の「決定価格」は、26年3月中旬に灯油委員会を開催し、そこで決定する予定です
<問い合わせ先>
岩手県生協連 事務局 電話:019−684−2225
岩手県生協連「当面の生協灯油価格」のお知らせ(第1報) 〜予定期間:10月20日―11月22日 灯油1リットル当たり122円〜
2025年10月16日に、岩手県生協連(滝沢市土沢、阿部 慎二会長理事)は、「2025年度第1回灯油委員会」を開催し、当面の生協灯油価格を決定しました。今シーズンは、現行のままの1リットル123円をスタート価格にしようと思いましたが、物価高に苦しむ家計を応援するため1円下げ1リットル122円(電話123円)でスタートすることにしました。
原油価格は、60ドル前後で推移する予想です。供給過剰気味ですが、中東紛争への警戒、世界経済などを見ながらのため底堅くこの状態が続くと思われます。日本の場合は、為替相場の状況が今後も円安に動く可能性もあるので、輸入品である石油の価格は、今のままか補助が減って今より高くなる可能性もあります。
このような中で、灯油高騰対策はまだまだ必要です。ガソリン暫定税率廃止のあおりで灯油への高騰対策がおろそかになり、灯油だけ高騰することがないよう対策の継続や、抜本的解決にむけて動くよう経産省にも要請する予定です。
□「定期配達価格」と「電話注文価格」 ※すべて消費税込み価格
| ●予定期間:10月20日(月)〜11月22日(土)※当面ですので変更はありえます。 |
| ●定期巡回おまかせ給油の価格 |
1リットル 122円 1缶2,196円 |
| (現行価格より▲18円、昨年同期より+108円) |
| ●電話注文は1円プラスの価格 |
1リットル 123円 1缶2,214円 |
| (現行価格より▲18円、昨年同期より+108円) |
※「決定価格」とは、割り戻しなどは想定しない決定した価格のことです。
「暫定価格」とは・・仮の価格。後日決定価格を決めて差額が出た場合は割り戻しをします。
ある程度原油価格が安定した状況の時は、「暫定価格」で発表します。
□灯油の状況と今後の対応
①元売り会社からの仕切り価格は、9月からの6週間で多少の動きはありますがほぼ横ばいです。
昨日10月15日発表の仕切り価格は、大幅円安が円建てコストを押し上げていると報道され、今後の見通しも不透明です。
②上記の状況から生協のシーズンインの定期巡回の価格は、現在の123円(18リットル2,214円)のままスタートさせようと考えましたが(電話注文は124円)、直近の6週間では、仕切りの累計は―1.5円であること、シーズンイン価格なのでギリギリ下げる努力をして、物価高騰に苦しむ家計を少しでも応援したいことから現価格より1円下げた1リットル122円(18リットル2,196円)でスタートさせることにします。
③見通しが不透明なので「暫定価格」ではなく1か月間をめどとした「決定価格」とします。今後も原油、為替の状況で仕切り価格の上昇があり得ますので、必要な場合は1か月の期間途中でも価格を変更する場合が十分あります。(延長してそのままという場合もあります。)
④価格変更は、岩手県生協連から報道各社にリリースするなどして発表します。
<問い合わせ先>
岩手県生協連 事務局 電話:019−684−2225
岩手県生協連「定期配達の生協灯油」の価格還元のお知らせ(第4報) 〜対象:12月29日〜3月20日間の配達灯油 1ℓ当たり1.5円還元〜
中東情勢の不安定化やウクライナ情勢が引き続き市場に影響を与え、OPECプラス(石油輸出国機構+ロシアなど非OPEC)の協調減産の継続、加えて記録的(異常)な円安により18ℓ1缶2000円を超える価格で始まった大変なシーズンでした。生協の灯油価格は、12月29日と1月20日から暫定価格を変更しましたが、この間、灯油の仕切り価格は比較的安定して推移しました。また、組合員の皆さんは、相次ぐ物価上昇で苦しい生活が続いている中で、生協の灯油への利用結集を高めてくださいました。
これらを受けて、岩手県生協連(滝沢市土沢、阿部 慎二会長理事)では、生協の灯油事業として灯油価格の還元を図る見通しがたったことから、2024年12月29日〜2025年3月20日までの約3か月間の配達灯油の価格を暫定価格から1ℓ当たり1.5円還元することといたしました。
1.生協灯油の最終価格 ※すべて消費税込み価格
「定期配達価格」と「電話注文価格」
| ○10月21日〜12月28日の |
定期巡回おまかせ給油価格 |
116円 |
| 電話注文給油価格 |
117円 |
| ○12月29日〜1月18日の |
定期巡回おまかせ給油価格 |
121円➡119.5円 |
| 電話注文給油価格 |
122円➡120.5円 |
| ○1月20日〜3月20日の |
定期巡回おまかせ給油価格 |
125円➡123.5円 |
| 電話注文給油価格 |
126円➡124.5円 |
- 定期巡回の配達灯油価格は、県の平均価格を下回ります。
※参考資料:県平均価格調査は、県民生活センターに月別調査から
| 期間 |
生協暫定 |
上段定期 |
決定価格 |
上段定期 |
県平均価格 |
| 下段電話 |
下段電話 |
| 10/21〜11/20 |
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116円 |
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10月 |
117.5円 |
| 117円 |
11月 |
117.7円 |
| 1/21〜12/28 |
|
116円
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12月 |
122.5円 |
| 117円 |
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| 2/29〜1/18 |
121円 |
|
119.5円 |
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1月 |
127.5円 |
| 122円 |
120.5円 |
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| /20〜2/20 |
125円 |
|
123.5円 |
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2月 |
126.1円 |
| 126円 |
124.5円 |
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| 2/21〜3/20 |
125円 |
|
123.5円 |
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3月 |
未発表 |
| 126円 |
124.5円 |
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2.灯油の現況
①原油は23年冬に比べて若干下がりましたが、為替の動きと政府による補助金が、12月19日、1月16日と2回にわたり大幅に引き下げられ、仕切り価格(卸価格)は値上げされて小売価格も上げざるを得ない状況になりました。
②昨年は、1リットル14円〜21円程度の補助金が入りましたが、今冬は引き下げられ3月上旬の補助金は1リットル当たり9円程度です。今後は、2.5円ともっと減り、22年1月から始まった補助額では最低額になります。出口に向けて(政府補助をやめるということ)動いているという意味ですが、エネルギー高騰が納まらない中で、もういいでしょうと対策をやめるのは無責任ではないでしょうか。
③今冬は、青森はじめ日本海側の豪雪や日本全体での寒さも厳しく、まだまだ灯油需要が続きます。灯油の在庫が少ない状況だと高価格が維持されやすくなります。政府や石油元売り会社には適正在庫による安定供給と、東北地方の高騰対策に抜本的に取り組むことを引き続き望みます。
④岩手の生協としても、引き続き組合員の暮らしを守るため灯油の適正価格、安定供給を求める運動に取り組んでまいります。
<問い合わせ先>
岩手県生協連 事務局 電話:019−684−2225
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