岩手県生協連(滝沢市土沢、飯塚明彦会長理事)はこのほど、2022年12月21日〜2023年3月20日の期間の燈油について「1リットル当たり2.5円」を還元することを発表しました。対象は決定価格だった12月21日〜1月20日と、暫定価格の1月21日〜3月20日の3か月間です。
●暫定価格機関:2023年1月21日〜3月20日:109円⇒106.5円(2.5円) ※すべて消費税込み価格
●決定価格期間:2022年1月21日〜2023年3月20日:109円⇒106.5円(2.5円)
●2022年度の生協の灯油状況と還元理由と最終価格
(1)今冬は、原油価格の高騰、円安により18リットル1缶2000円灯油で始まった大変なシーズンでした。
県生協連の価格は、せめて2,000円は切る価格にしたいと、109円1缶1962円からスタートしましたが、先行きが不透明なためシーズン初めは「決定価格」にし、その後大きく情勢は変化しないだろうと考え、1月21日からの2か月間は「暫定価格」にしました。
組合員の利用が集まったおかげで、「暫定価格期間」は、2,5円の割り戻しが可能になりました。
また、様子を見るため決定価格にしていた、12月21日〜1月20日についても、暫定価格期間に変更し、割り戻しの対象期間とします。
(2)その理由は、12月21日からも「暫定価格」にすることを検討していましたが、円安傾向が変わらず、年明けからもOPECプラスの減産の継続で高騰する可能性や、国の補助金もどれくらい維持されるか不透明だったため、様子を見ていました。結果的に、円安傾向は変わらなかったものの、経済活動の低下から原油高騰が抑えられ、補助金の補填も続き価格が抑制されてきました。
また、さまざまな物価が上がっている中で、少しでも家計を応援したいこともあり、様子を見ていた12月21日〜1月20日の1か月分も暫定価格期間にして還元することに致しました。
(3)2022年度の生協灯油の最終価格。
○10月21日〜12月20日が、定期巡回おまかせ給油価格 109円
電話注文給油価格 110円
○12月21日〜3月20日が、定期巡回おまかせ給油価格 109円 → 106.5円
電話注文給油価格 110円 → 107.5円
(4)2022年度生協の灯油価格の概要と今後の灯油価格について。
決定価格を月別の利用量と掛け合わせ灯油代金を計算すると、冬期6か月の使用量は平均893ℓ(前年比96.4%)負担額は95,820円になりました。(昨年は926ℓ、97,411円、昨年比1,591円減)。
気温高と単価高のため、灯油の量をお任せで入れるのではなく、リットル数を指定するなどして節約した結果、利用量も平均負担額も減りました。しかし一冬で10万円近くの灯油代は、北国に住むものにとって、大変重い負担です。地域経済も圧迫します。(※生協の冬灯油は10月21日〜の5か月ですが、過去には9月21日からの6か月間でしたので、灯油代の計算は6か月でしています)
国による迅速な高騰対策が必要ですし、化石燃料に頼らないで、かつエネルギー自給を高めること(原発ではなく)に、早く、本気で取り組んで欲しいと願います。
県平均価格で同じ灯油量を利用するよりは、生協灯油を利用したほうが約3,000円安くなります。
※3月21日以降の灯油は、各生協ごとの独自価格になります。
<問い合わせ先>
岩手県生協連 事務局 電話:019−684−2225
岩手県生協連「灯油価格について」は現価格を暫定価格にします。(第3報)
〜期間:2023年1月21日〜3月20日 灯油 1リットル109円を継続〜
岩手県生協連(滝沢市土沢、飯塚明彦会長理事)はこのほど、1月21日〜23年3月20日の灯油価格については、現行の価格(1リットル109円)を暫定価格として継続することといたします。
原油価格が多少下がり、円安も以前のような極端な値ではなくなりました。政府の補助金の継続 で実質的な元売り会社の仕切り価格は比較的安定し、当面同じような状況が続く見込みです。
●暫定価格・期間:2023年1月21日〜3月20日 ※すべて消費税込み価格
※期間内でも情勢の変化により価格変更がありえます。
- (1) 配達価格・定期巡回おまかせ給油:
- 1ℓ 109円 1缶1,962円(昨年同時期より+126円)
- (2)電話注文は1円プラス
- 1ℓ 110円 1缶1,980円( 同上 )
●当面の生協灯油価格を暫定化管区とした理由、当面の情勢など
(1)原油価格は、1バレル80ドル程度から、現在は70ドル程度に下落しています。下落の要因は、世界景気の減速に伴い需給が緩和されているからです。1月を過ぎると暖かくなるため需給が落ち着く傾向もあります。 しかしOPECプラスは協調減産を続け、価格維持を狙っていますので、下落傾向がこのまま維持されるかは不透明です。
(2)為替についても、円安による輸入コスト高は続き油断はできませんが、昨秋のような1ドル150円強という状況から、現在は130円程度に戻ってきています。
(3)高騰対策として政府による「燃料油価格激変緩和事業補助金」※(以下、政府補助金)が年明け後も延長されています。現在の1リットル110円台、18リットル1缶2000円を維持する程度に補助金額で調整されているため、原油や為替が多少落ち着いても、実際の小売価格が下がるまでには至っていません。
(4)石油元売り会社が毎週発表する「仕切り価格」も、原油の下落に伴い下がるものの、政府の補助金と相殺され実質の仕切り価格の累計は、横ばい状態です。
(5)以上のように、見通しは不透明ではあるものの比較的安定しています。灯油価格は、このままの価格を3月20日の冬期間が終わるまで維持することに致します。
なお、1月21日〜3月20日までの価格は、「暫定価格」にします。3月中旬に開催する灯油委員会で最終価格を決める際、利用が計画通りであれば割り戻しとして還元することができますので引き続き生協灯油の利用を呼びかけてまいります。
※<参考 昨年の価格>
22年1月21日〜2月20日暫定価格107円(決定価格106円)、2月21日〜3月7日の暫定価格110円(決定価格110円)、3月8日〜3月20日は暫定価格113円(決定価格113円)ロシア侵攻の影響で短期間内に急激に上がり、どの価格も過去最高の価格という状況でした。
<問い合わせ先>
岩手県生協連 事務局 電話:019−684−2225
岩手県生協連「2022年度の当面の灯油価格」のお知らせ(第2報) 〜期間:10月21日〜2023年1月20日 灯油 1リットル109円で継続
岩手県生協連(滝沢市土沢、飯塚明彦会長理事)はこのほど、10月21日〜11月19日の価格(決定価格:1リットル109円)を決定しました。この価格は、昨年スタート価格より、1リットル当たり7円、1缶では126円高く、昨年に続き100円以上での定期巡回スタートで、シーズンイン価格としては残念ながら過去最高です。
●決定価格と期間:2022年10月21日〜2023年1月20日 ※すべて消費税込み価格
※期間内でも情勢の変化により価格変更がありえます。
- (1) 配達価格・定期巡回おまかせ給油:
- 1ℓ 109円 1缶1,962円(昨年同時期より+126円)
- (2) 電話注文は1円プラス
- 1ℓ 110円 1缶1,980円( 同上 )
●当面の生協灯油価格について
(1) 10月21日の価格決定当時の原油価格は、1バレル92ドル程度。現在は81ドル程度に下落しています。下落の要因は、景気悪化への懸念から世界需要が下方修正されているからです。
しかし一方でOPECプラスは相変わらず協調減産を続け価格を維持しようとしていますし、中国がゼロコロナ政策を緩和させたことから今後景気が回復すれば、再度原油が上昇する可能性が あります。原油の下落傾向がこのまま維持されるかは不透明です。
(2) 今年の石油製品の高騰は、記録的な円安も大きな原因です。21年度は1ドル110円台だった為替 が130円台になり、輸入品である石油製品の円建てコストが上昇したためです。この為替は、10月下旬に1ドル142円だったものが、その後150円になり、現在は135円程度になっています。為替もこのまま落ち着くのか見通せません。
(3) 高騰対策として政府による「燃料油価格激変緩和事業補助金」※(以下、政府補助金)が22年に始まり、価格抑制のために10月以降も1リットル最高で39.7円の補助金が石油元売り会社に支払われています。この政府補助金は、12月になると原油の下落に合わせて20円を切るようになっています。補助金は、来年も延長されることが決まったものの、結局この補助金は、現在の1リットル110円台、18リットル1缶2000円を維持する程度に金額を上下させ調整されるだけですので、原油が多少下がっても実際の小売価格が下がるまでには至りません。
参照 https://nenryo-gekihenkanwa.jp/pdf/result_rev44.pdf
(4) 10月21日以降の政府補助金を加味した石油元売り会社が発表する「仕切り価格」は、12月中旬までの累計で1リットルあたり+2.1円となっており、補助金のせいで見えにくいですが実際の「仕切り価格」は、上がっています。生協の仕入れ値も上がっています。
(5) 上記で示したように、見通しは不透明ですが、生協の灯油価格は上げずに、このままの価格を1月20日まで維持します。日増しに寒さもきびしくなり、年末年始は灯油代もかさみます。県内の灯油価格の平均は、1 リットル111円以上で、1缶2000円を超えるところも多いです。現状の生協価格も、過去にない 高値(2000年代でこの時期最高値は、2021年12月21日からの暫定価格102円:最終は101円が最高でした)ですが、なんとか2000円を超えない今の価格で配達を続ける予定です。
<問い合わせ先>
岩手県生協連 事務局 電話:019−684−2225
岩手県生協連「2022年度当面の灯油価格」のお知らせ(第1報)
〜期間:10月21日〜11月19日 灯油 1リットル109円で出発〜
岩手県生協連(滝沢市土沢、飯塚明彦会長理事)は、2022年10月12日、「2022年度第1回灯油委員会」を開催し、10月21日〜11月19日の価格(決定価格:1リットル109円)を決定しました。この価格は、昨年スタート価格より、1リットル当たり7円、1缶では126円高く、昨年に続き100円以上での定期巡回スタートで、シーズンイン価格としては残念ながら過去最高です。
●決定価格期間(10月21日〜11月19日)※当面ですので変更がありえます。
- (1) 配達価格・定期巡回おまかせ給油:
- 1ℓ 109円 1缶1,962円(昨年同時期より+126円)
- (2) 電話注文は1円プラス
- 1ℓ 110円 1缶1,980円( 同上 )
※すべて税込み価格
●当面の生協灯油価格について
(1)原油価格は、90〜100ドル台で推移する予想です。ただし、ロシアウクライナの状況、世界経済、OPECプラスの供給量など、不確定要素が多いため長期に見通せる状況にありません。
(2)国内の卸価格も国の補助金が継続されれば、当面今の状況で抑えられていく見込みですが、これも(1)と関係するため、長期の見通しは困難です。
(3)しかし、組合員の家計の厳しさを考慮し、また現在県の平均は1リットル112円で1缶2000円を超えていますが、生協の灯油価格の冬期スタートは、家計応援のためにも以下のように2,000円を切る価格でスタートさせます。県内の灯油価格の抑制にもつながることを期待します。
なお、10月21日(金)から始まる生協灯油の定期巡回は、「暫定価格」ではなく1か月間をめどとした「決定価格」とします。
今後も原油、為替、気候などで卸価格は変更されますので、必要な場合は1か月の期間途中でも価格を変更する場合が十分あります。(延長してそのままという場合もあります。)変更は、岩手県生協連から報道各社にリリースするなどして発表します。
●今後の取組み
(1)灯油委員会で、灯油を巡る情勢や社会状況も協議しながら「適正価格」「安定供給」を求め取り組んでいきます。
- 消費者ができることは、大きな力(寡占化(かせんか)する業界、元売の意向や経済発展優先で消費者や弱者の苦痛が届きにくい行政など)に対し、生活者の立場で声をあげていくこと。必要に応じ、議会や石油元売り、行政省庁に要請します。
- 生協の灯油価格についても、シーズンインの価格と、3月の最終価格を委員会で決め発表します(情勢変化により、灯油価格を途中で変更する場合も多々あります)。灯油が値上げ基調の時は、県内の小売価格の便乗値上げや大幅値上げをセーブできるような価格設定に、値下げ基調の時は値下げを促すような価格設定にして、少しでも求めやすい価格にして、プライスリーダーになれるよう努めます。
- 生協の灯油は、「県内どこでも同じ価格」です。県内全域に同価格で配達するというインフラとしての役割も果たしていきます。
(2)灯油の仲間作りは11月末までを山場に、3月まで取り組みをすすめます。
- 利用がまとまるから、効率のいい配達システムにできます。その結果、コストを下げられ、県平均価格より安い価格で、かつ県内統一価格にして供給できます。また、社会的発言や影響力も強まります。
(3)県議会要請に取り組みます
10月7日に、いわて生協・岩手県学校生協・岩手県消団連・岩手県生協連の4団体で、県議会議長あてに請願を実施しました。請願項目:「全市町村での福祉灯油の実施」。
(4) 中央省庁への要請も東北6県の生協連で力を合わせ実施する予定で、東北経産局へは昨年より早く、10月28日には実施の予定です。石油元売会社への要請は、状況をみて行います。
<問い合わせ先>
岩手県生協連 事務局 電話:019−684−2225
|