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県生協連ニュース

2024/02/05

岩手県生協連主催「協同組合公開講座」開催報告(第3報)

〜講師:共同通信社 井田 徹治論説委員 テーマ「気候変動」〜

 

 岩手県生協連(滝沢市)は、2024年2月1日(木)、盛岡市内の岩手県水産会館において、標記の公開講座を開催いたしました。当日は60名(Web視聴者13名)の方に参加いただきました。

 講演は、共同通信社の井田 徹治 編集委員兼論説委員に来盛いただき、「気候危機にどう向き合うか〜一人一人のChoiceとVoice〜」というテーマでお話しいただきました。

 参加者から、「我々のchoiceとvoiceの大切さをわかりやすく説明いただいた。政治家や経済界に認識させることが重要」、「国がやっていくことを待つより、地方から変えていく事の大切さを実感。経済優先の社会構造を環境共生社会に変えていく事が必要ですね」などの感想が寄せられました。(一部紹介。その他の感想は、後掲を参照ください。)

▲講師:井田 徹治論説委員 ▲会場の様子

共同通信社 井田 徹治 編集委員兼論説委員の講演の骨子:

演題:地球温暖化にどう向き合うか〜一人一人のChoiceとVoice

(1)熱くなり続ける地球

・グテーレス国連事務総長が「地球温暖化から地球沸騰化へ」との警告

(2)地球沸騰の時代悪循環が始まった?

山火事の増加・氷がなくなる・永久凍土がとける・乾燥や高温で森が破壊される

(3)地球沸騰の時代取り返しが付かないことに?

(4)地球沸騰の時代大きな被害を防ぐには?

気候危機と闘う⇒エネルギーに関する気候変動対策のクリーンナップトリオ

省エネ・再エネ・熱利用

(5)エネルギー利用効率:世界と日本

(6)気候危機と闘う

再生可能エネルギーの拡大・省エネ対策の強化・停滞の打破を・熱利用の拡大を

(7)エネルギー利用だけじゃない

知られざる温室効果ガスHFC・農業:食に由来する排出が非常に多い・進む土地の劣化・使い捨てプラスチックの拡大&ごみの焼却・日本のプラごみの2/3は焼却されている・生ゴミの焼却も異例の規模

(8)できることはたくさんある気候危機対策

再エネと省エネ、熱利用の拡大・・脱HFCが急務・ごみ問題から気候危機を考える

水道水の賢い利用:給水ポイント・水飲み場の拡大・・土地利用の見直し・農業と食の見直し・都市インフラの再構築・注目される「自然に基盤をおいた解決策」

(9)今の子供たちや孫の将来を想像しよう・大切なこと・・・

政策や経済の仕組みを変えること・・大きい地方自治体の役割

・市民/生活者のChoice & Voice

<Choice>⇒製品、ライフスタイル・肉食を減らす/フードロスを減らす選択

・最も大切な選択は・・・・対策に熱心な政治家を選ぶ:国よりも地域かも・・

<Voice>⇒対策を求めて声を上げる:デモ、請願、署名、会合、メディア・・

・誤った行動を取る政治家や企業に反対の声を上げる・企業や店舗に自分たちの声を届ける:お客様の声・企業や店舗にアクションで示す・政治家に声を届ける・政治家に声が届くような仕組みづくりを求める:市民会議

(10)地球環境問題のこれから<求められるのは根本的変革>

経済と社会の根本的な変革を

講師資料はこちら【PDF:6.29KB】

見逃し配信はこちら ⇒ https://youtu.be/snxmCA8sSds

参加者からのその他の感想(一部抜粋)

「生活者として要請や署名など声をあげることが大事ですね。自分たちができることから始めていきたい」、「日本が気候危機後進国ということに危機感を持った。これまでの延長ではダメで、政策や経済の『根本的改革』が求められている」、「今の子どもたちや孫の将来を想像して、少しでも環境影響の少ないものを選んだり、環境対策に熱心な企業や金融機関、政治家を選ぶことが最も大切ですね」

◇問合わせ先:

岩手県生協連 事務局 電話:019−684−2225 Fax:019−684−2227