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県生協連ニュース

2011/10/13
いわて生協主催 放射能学習会報告
「放射線から身を守る基礎知識〜食の安全は大丈夫?」
〜8月23日からの7回の学習会に延べ647名が参加〜
 

 いわて生協(岩手郡滝沢村)は、8月31日盛岡市内で、野口邦和日本大学歯学部専任講師・理学博士を講師に7回目となる学習会を開催しました。同生協が8月23日から7回行ってきた学習会には、延べ647人が参加しました(このうち7月6日の学習会は「いわて食農ネット」・岩手県消団連との共催には240人が参加しました)。沢山の母親をはじめ消費者が「放射能問題」にいかに大きな不安を持っているかを示したものといえます。

 今回、いわて生協は、この講演会の講演録をホームページに掲載しましたので紹介します。

 学習会の参加者たちからは「また開催をして欲しい」という多くの声が寄せられていることからいわて生協では、今後の開催を計画していきます。

 ☆いわて生協のHPの8月31日学習会報告はここをクリック!

 ☆野口先生学習会講演録は、こちらをクリック!

▲講演中の野口邦和先生(8月31日) ▲7月6日の学習会場の様子

●今必要な対策は何か。大気中の放射能は4 カ月でどう変化したか(講演録から抜粋)

現在、空気中に放射性物質が漂っていないので、雨が降っても地上の放射線レベルは上がりません。岩手県だけでなく福島県内でも40キロ、50キロぐらい離れると、どこも放射線量が上がっていません。正確に言えば、雨が降ると地上の放射線量が少し上がるのは天然由来で、事故によるものではありません。

学校の先生によく質問されました。生徒たちに長袖、長ズボン、顔全体を覆うようなマスクに帽子で登下校させているが、いつまで続けなければならないか、ということです。3月から4月初めには、それが正しい対策だったけれども、状況がまるで違っている現在、全く必要がないです。風が強ければ地面に落ちているものが舞い上がるから、小さい子どもにはマスクをするとか、外出後にシャワーを浴びるのはいいことだと思います。いまは事故前と同じく、放射能の雨も降っていません。(中略)人への影響を管理するために測定するのですから、大人なら内臓がある1メートルぐらいの高さ、子どもなら50センチぐらいの高さで測らなければ意味がないことになります。(中略)

規制値ぎりぎりのものを目いっぱい食べていても、年間で全身5ミリシーベルト、甲状腺なら50ミリシーベルトには至らない。実際には、汚染したものあれこれを目いっぱい食べるわけではないので、1ミリ以下ではないかと思っています。この暫定規制値をマスコミは国の安全基準という言い方をしていますが、さきのような被曝線量は認めているので、安全基準ではなくて、私は「がまん基準」と言っています。この基準まではがまんして食べてくださいという意味です。「がまん基準」を超えたものは食べない、これを徹底すればいいと思います。(後略) ※詳しくは「講演録」をご覧ください。

 ☆岩手県生協連のHPの「7月6日学習講演会」は報告こちら(2011年8月1日掲載)

<問い合わせ先>

いわて生協 組合員活動支援部 電話:019−603−8299