第64回 全国消費者大会実行委員会(主婦連・日本生協連生協連など13団体で構成:事務局全国消団連)は、2025年11月29日、東京・四谷の主婦会館:プラザエフにおいて、標記の大会を開催しました。
岩手県消団連は、他の10団体ともに大会を協賛。当日は、オンライン参加しました。
今大会は、「平和な社会とくらしを守るために、ともに学び未来へつなごう」を統一テーマに、午前に第1セッション:デジタル化と消費者力。午後に、第2セッション:食糧安全保障、全体会:平和な社会、未来への継承という内容で実施されました。当日は、オンライン参加者を含め、第1セッション:96名、第2セッション:74名、全体会:58名延べ228名が参加・視聴しました。

▲午後の第2セッションの様子
<全国消費者大会の概要>
◇来賓あいさつ:消費者庁:堀井 奈津子長官、鈴木 憲和農林水産大臣(ビデオメッセージ)
◇第1セッション:デジタル化と消費者力
■広告に潜む”誘導”の仕組み〜ダークパターンを見抜く力〜 (公財)日本広告審査機構審査部:吉田 巌 課長
※身近な情報源広の告の誤認を招く表現は消費者の判断を誤らせる恐れがあります。意図せず誤解を生む可能性がある巧妙な誘導表示にどう立ち向かうべきか、JAROに寄せられるダークパターン的な広告表示の審査事例などを紹介。
■消費者のための広告リテラシー〜法的視点で読み解く誘導表示 池田・染谷法律事務所:染谷 隆明 代表弁護士
※ダークパターン等による広告の誘導表示はどこまで許されるのか。法制度や判例をもとに、専門弁護士が広告表示の境界線を読み解き、デジタル時代に求められる消費者の広告リテラシーの重要性を解説。
◇第2セッション:食料安全保障
■「食料安全保障と持続可能な食料システム」 女子栄養大学:中嶋 康博 教授(東京大学名誉教授)
※昨年改正・施行された「食料・農業・農村基本法」の基本理念の中心は、国民一人一人の「食料安全保障」です。米の店頭価格も社会的関心事となる中、食料安全保障、環境と調和のとれた食料システム等についてのポイントなどを解説。
■コメが足りない!この問題をどう乗り切るか? 農林中金総合研究所平澤 明彦 理事研究員
※広範な注目を集めた、2024年以来の米価格高騰の要因について、様々な議論がされていますが、大まかにみれば政府と識者の見解が収束しつつあります。中長期的な日本の農業と食料安全保障のあり方に関わる側面から、今後につながる論点や課題を整理。
◇全体会:2つのセッションの概要報告とノーベル平和賞を受賞した日本被団協の報告
■運営団体から二つのセッションの報告がありました。
■「核兵器も戦争もない人間社会を」 日本被団協:濱住 治郎 事務局長
※昨年のノーベル平和賞を受賞式の報告ビデオ上映。被団協の取り組み、今後の継承の課題。
■「Peace Now!Hiroshima開催報告」 広島大学3年:藤田未来 実行委員
※「戦後、80年の今、私たちが語りなおす」をテーマに、広島・長崎・沖縄で開催。
<問合わせ先>
第64回 全国消費者大会実行委員会(消団連内):事務局:全国消団連 電話:03-5216-6024
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