岩手県消費者大会実行委員会(16団体、事務局:滝沢市、県消団連)は、本年41回目となる標記の大会を10月29日、盛岡市内のアイーナ7〜8階において開催しました。今年は、午前:全体会、午後:分科会という構成で行いました。当日の参加者数は、全体会265名(WEB視聴含む)、分科会157名、延べ422名に参加いただきました。
この大会は岩手県と盛岡市から後援をいただきました。
参加者から「憲法が私たちのくらしに密接につながっていることをわかりやすく伝えてくれた。憲法の前文をもう一度読んでみたい」、「憲法について勉強になった。考えさせられた。身近になった。24条が一番身近で大切だということがわかった」、「平和といえば憲法9条と思っていたが、24条から平和につながるという内容や視点が新鮮ですばらしい。憲法について深く学ぶことができた。憲法をもっと学んでみたくなった」などの感想が寄せられました。
2025年岩手県消費者大会の基調はこちら【PDF:94.8KB】
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| ▲清末 愛砂教授 |
▲全体会の様子 |
<2025年岩手県消費者大会の概要>
◇全体会:参加者数:265名(含むWeb視聴者)
司会:三浦陽さん(県労働者共済生協)
●開会あいさつ:川村 元 消費者大会実行委員長(県消団連会長)
●基調講演:(※骨子の箇条書き:当日資料より。資料全文は別途掲載)
「戦後80年〜これからも平和であり続けるために〜」
講師:室蘭工業大学大学院 清末 愛砂(きよすえ あいさ)教授 (※以下は骨子)
1.なぜ憲法学者になったのか?(国民の不断の努力:立憲主義の存在意義を追求)
2.家制度を解体した憲法24条の起草について
3.起草者の一人:ベアテ・シロタ・ゴードンさんの思い(ベアテ執筆条項の一つ:18条)
4.「個人の尊厳(24条2項)」・「平等の原則(14条1項)」・「個人の尊重(13条)」をセットとして活用するとよりいっそう人権政策を充実化できる=24条は9条とともに直球の平和主義条文。
5.平和を達成するために、憲法24条は「家族」がどのような場になることを想定しているのか。
また、そのためにどのような施策を求めているのか。
6.第9条:日本国民は(中略)国権の発動たる戦争と武力行使を永久に放棄する。前項の目的を達成するため、その他の戦力を保持しない。国の交戦権は認めない。
⇒戦争は突然始まるものではない。加えて、軍事主義や実際の戦争・武力行使を是とする精神構造の醸成もされる。
7.平和的生存権(憲法前文2段後半)+9条+24条=平和主義
8.「対テロ」・「自衛」(の名目で正当化される)ほど怖いものはない(戦争や武力行使)
9.柱の一本(24条)と柱の一本(9条)のトライアングル平和憲法論⇒土台としての平和的生存権
清末愛砂教授の当日講演資料(全文)はこちら【PDF:74.2KB】
◇アピールの提案と採択 岩手県立大学・盛岡県立大学生協 坂巻 秀樹さん
消費者大会アピール(全文)はこちら【PDF:107KB】
◇分科会のテーマ 「身近なくらしの問題〜あなたならどうしますか?」:
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| ▲分科会の様子▲ |
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分科会テーマ「身近なくらしの問題〜あなたならどうしますか?」 |
:分科会別 |
| 第1分科会:「環境問題:身近に広がる水道水への汚染」 |
参加:49名 |
| 第2分科会「社会保障問題:地域医療はもう崩壊寸前 〜」 |
参加:41名 |
| 第3分科会:「食の問題:「食を楽しむ〜逞しく 麗しく 健やかに〜」 |
参加:24名 |
| 第4分科会「平和・人権問題:子どもの権利から平和な未来を+」 |
参加:29名 |
| 第5分科会「消費者をだます誇大広告に注意〜被害に遭わないために」 |
参加:14名 |
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分科会参加者合計:157名 |
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| ▲分科会の様子 |
▲分科会の様子 |
分科会の当日配布資料はこちら【PDF:249KB】 ●YouTubeの見逃し配信はこちら
https://youtu.be/EGVL0YyNF-M?list=PLos0QXdbks8lNVwvZqLTc5AB5bczGEnSf
二次元コードからもご覧いただけます。
<問合わせ先>

消費者大会実行委員会事務局 (岩手県消団連内) 電話:019−684−2225
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