映画「廃墟と化した鉄の町−釜石艦砲射撃の記録−」盛岡上映会実行委員会(事務局:岩手県生協連・滝沢市土沢)が主催する上映会を2024年3月23日、市内のアイーナにおいて開催しました。
釜石市は79年前、東北でも最大規模の被害者を出した場所。そのことを知る人は、年々少なくなってきています。記憶の継承が不安視される中、岩手県北上市出身の都鳥伸也(監督)・都鳥拓也(カメラマン)兄弟が、「廃墟と化した鉄の町―釜石艦砲射撃の記録―」を製作。映画では、体験者や戦争の爪痕を研究する方、若い世代による継承の姿を取材。最初の艦砲射撃で戦果があったにもかかわらず、なぜ二度目の攻撃が行われたのか、なぜ必要のない攻撃で命が失われたのかという疑問に向き合っています。記憶の風化や体験者の高齢化、東日本大震災もあり「戦争より津波では」という声など課題に直面する中、過ちを繰り返さないため未来へと継承する形を問いかけているものでした。
2回の上映で560名に鑑賞いただきました。視聴者からは、「戦争と言えばヒロシマ・ナガサキや沖縄、東京大空襲などがあるが、身近な地域で惨状があったことを知らずにいた」、「戦争に負けるはずがないという教育をされていたことが恐ろしい。私たちはそんな空気を作ってはいけない」、「知らないこと、知らされないことが悲劇を招く」などの感想が出されました。この企画は、岩手県、岩手県教育委員会・盛岡市・盛岡市教育委員会に後援いただいています。岩手県内ではこの間、釜石・北上・花巻・一関で上映しました。
<お問い合わせ先>
映画「廃墟と化した鉄の町−釜石艦砲射撃の記録−」盛岡上映会実行員会
事務局:岩手県生協連 電話:019-684-2225
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