岩手県生協連・岩手県消団連(本部:滝沢市土沢)が共催した標記の学習会が、2023年9月5日に、45人(含むオンライン視聴)の参加のもと開催されました。
この学習会は、最近よく耳にする「フードテック商品」が、環境問題を解決し、食料の安定供給にも役立つものなのか、本当に未来食として有効なのか、問題はないのかなどを改めて考えようと、前回のゲノム編集食品学習会に引き続く企画として開催したものです。当日は、食のテクノロジーについて各地で講演されているジャーナリストの天笠啓祐さんに、「フードテックは未来食なのか?」というテーマで講演いただきました。
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▲会場の様子 |
▲講師:天笠 啓祐 さん |
●講演ポイント:「食の安全を守り、生物多様性を守り、未来の世代を守るために」(当日資料より抜粋)
天笠さんは、フードテックと呼ばれる代替肉・培養肉・昆虫食やゲノム編集食品、それをめぐる日本や世界の動きについてわかりやすく説明くださいました。天笠さんは、「フードテックは、従来の農業や漁業などを不要とするかんがえで成り立ち、先端技術で開発され、工場で生産する食べものです。食べものというものは、本来、人間と自然との関係が詰め込まれたものです。自然が育んだものを人間がいただくという人間と自然との有機的連関の中にあります。それと無関係に開発が進むフードテックは、むしろこの有機的関連を断ち切るものだといえないでしょうか?」と指摘し、「食の安全を守り、生物多様性を守り、未来の世代を守るため、1日3回も、世の中を変えるチャンスがあります」と訴えました。
●参加者からの感想(抜粋紹介):
- 専門用語もきちんと説明いただき、わかりやすかった。研究は大事だとは思うが、知らないうちに研究者や大企業の好き勝手な開発が進み、それが食卓に上がると思うと怖い。
- 正しい知識で食べ物を選べるよう、日本の農林水産業を守っていけるよう、学んでいきたい。
- 自然の恵みを頂くために、生産者を尊重し、必要な食料の輸出入のためにも平和であることが重要。
●見逃し配信URL:https://youtu.be/tBD-REqgJt0
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◇お問合せ先:岩手県生協連・岩手県消団連 電話:019‐684‐2225
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