岩手県生協連(滝沢市)は、2022年11月25日(金)、盛岡市内の岩手自治会館において、感染防止対策を講じたうえで標記の学習交流会を、県内の5生協から30名の参加をえて開催しました。
講演は、認定特定非営利活動法人インクルいわての山屋 理恵理事長に「誰もが貧困になるうる社会、今コロナ禍で起きていることー孤立させない地域を作るためにできることー」というテーマで、お話しいただきました。
参加者からは、「自助・共助ばかりで公助はどこに?と怒りが湧いた。声をあげつづけることは大事」、「自分が生協で何ができるかあらためて考える機会になった」など感想が寄せられました。
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▲講師:山屋 理恵理事長 |
▲会場の様子 |
<講演の概要>
山屋 理恵理事長は、NPОインクルのビジョン、支援の3本柱(子育て・就労・生活支援)、地域連携(当事者支援・地域づくり)について報告の後本題の「被災地や女性、子ども支援を通じて、孤立させない地域社会を作るための実践や仕組み作り」について以下の内容でお話いただきました。
■講義の骨子:
(1)新たな課題と震災前からの課題が深刻化した。
(2)被災地ひとり親家庭への包括的支援をスタート!
(3)2022年は、委託事業と自主事業の共通項:「誰一人取り残さない社会とつながりづくり」に取り組んだ!
- (4)共働き世帯の増加
- ⇒家族の変化・男性の働き方改革で女性に偏る家事負担の軽減
⇒男性の家庭・地域社会での活躍 ⇒性別による固定的な役割分担を亡くそう(いわて宣言)
(5)貧困問題とは?(絶対的貧困・相対的貧困)⇒「人を社会的孤立」に追い込む。
(6)誰も孤立しない待機づくりと「こども食堂」⇒未来:地域に不可欠。
(7)岩手県子どもの居場所ネットワーク形成支援事業・コロナ禍におけるつながりサポート事業
(8)誰ひとりこぼされず包摂されることとは⇒すべての人にとって生きやすい地域・未来になること
<小グループ交流>
6つのグルーフ(3〜4人)にわかれ、「講演の感想・質問・自分の生協でできること」について意見交流をし、各グループから発表し、講師からコメントと質問への回答をいただきました。
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▲小グループ交流の様子▲ |
【参加者の感想の抜粋紹介】
- 「ひとり親家庭の節約項目が、食物・教育・医療であることに衝撃。貧困の連鎖が起きてしまうのはその通りだと思った」
- 「貧困は経済的な問題ではなく、人とかかわる場があるかどうかだと知った。今の社会は人とかかわる場が一番欠けている。子ども食堂は人とかかわる場でそれが地域づくりに繋がる」
- 「自助・共助ばかりで公助はどこに?と怒りが湧いた。声をあげつづけることは大事」
- 「自分が生協で何ができるかあらためて考える機会になった。他生協との意見交換ができてよかった」
- 「地域や人とのつながり、他人を思いやる気持ち。孤立させないこと、とても大事」など。
◇問合わせ先:岩手県生協連 事務局 電話:019−684−2225 |