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県生協連ニュース

2021/08/27

「2021 ピースアクション in ヒロシマ・ナガサキ」開催報告

〜全国から95生協のべ6,500人が参加〜

 

 日本生協連(東京都渋谷区:土屋敏夫代表理事会長)と、広島県生協連および長崎県生協連は、8月4日〜8月8日に、被爆体験の継承や核兵器のない世界への思いを共有する場として、「2021 ピースアクション in ヒロシマ・ナガサキ」を昨年に続きオンラインにて開催いたしました

 2021年8月4日〜5日の2日間、広島県生協連と日本生協連の共催で「2021ピースアクションinヒロシマ」を開催、8月7日〜8日の2日間、長崎県生協連と日本生協連の共催で「2021ピースアクションinナガサキ」を開催には、岩手県はじめ全国から95生協のべ6,500人が参加しました。

 新型コロナウイルス感染防止のため、昨年度と同様、現地への参集に替え、特設サイト(2021年9月30日まで公開)を設け、動画配信・オンラインを活用して開催しました。

ヒロシマ:安田女子大学の大書パフォーマンス ナガサキ:高校生平和大使による活動発表


<「2021 ピースアクションinヒロシマ」の開催要旨>

 被爆から76年を迎えた今年は、「ヒロシマの心をあなたへ〜被爆76年 戦争も核兵器もない世界をめざして〜」をテーマに、「戦争も核兵器もない平和な世界」を求める願いを世代を超えて交流・共有するために、私たち一人ひとりが行動することを目指して企画しました。

8月5日午後、「ヒロシマ 虹のひろば(※)」を開催しました

 オープニングは中野力 トリオによる、平和な未来への想いを込めたジャズの演奏で始まりました。

 来賓の松井 一實広島市長は「こんな思いをもう誰にもさせてはならないという被爆者の思いを自分の思いとして受け止めていただき、日常生活の中で、平和への思いを共有すること、そういう文化を根付かせていくことが重要です。核兵器廃絶とその先にある恒久平和の実現にむけて共に歩みを進めましょう」と述べ、田上 富久長崎市長は「核兵器のない世界の実現は、被爆地である私たちの、そして世界の人々の悲願であり使命です。核兵器廃絶を願う、志を同じくする大切な仲間として共に平和への道を歩んでいきましょう」と訴えました。主催者代表の日本生協連:土屋 敏夫代表理事会長は「被爆の証言を直接聞くことのできる時間はそれほど残されていません。私たち、そして若い世代が広島の思いをいかに継承していくかが大きな課題です。みなさんが平和について考え、周りの人に伝えていただくことを願っています」とあいさつしました。 その後、切明 千枝子さんによる被爆の証言、広島県内の大学生・高校生による平和の取り組みが、動画やインタビューなどが紹介されました。最後に、二度と広島や長崎のような悲惨な出来事が起きることがないよう平和を願い、生協ひろしま虹のコーラスのみなさんによる合唱で締めくくりました。

松井 一實 広島市長 田上 富久 長崎市長 被爆証言:切明 千枝子さん

分科会:ライブ配信や事前収録動画の公開を含む合計6企画で構成

 今年は、被爆者から証言を聴くオンライン証言会、被爆者の被爆体験や平和への想いを継承し伝える「被爆体験伝承講話」、被爆体験詩の朗読会、広島の遺構・慰霊碑について学ぶオンライン碑めぐりのほか、東京大学の渡邉英徳教授と田村賢哉さんによる「デジタルアーカイブで記憶を未来へ 〜大学の研究チームと学ぶ新しい「記憶の継承」〜」などをテーマにした企画を実施しました。

(情報・写真の出展:日本生協連HPのヒロナガ報告)

<「2021 ピースアクションinナガサキ」の開催要旨>

 被爆から76年を迎えた今年は、「戦争も核兵器もない平和な未来を〜被爆76 年 ナガサキの想いを継承し、家族・地域の中で語り合おう〜」をテーマに、「被爆地ナガサキの想い」を継承・交流し、未来をつくる次世代が平和な世界でくらせるよう、私たち一人ひとりの行動につなげることを目指して企画しました。

8月8日(日)午後「ナガサキ 虹のひろば」開催しました

 オープニングは、長崎市銀屋町鯱太鼓保存会による和太鼓パフォーマンスで始まりました。

  来賓の田上 富久長崎市市長から「被爆76年の今年は、核兵器禁止条約が1月に発効し、新しいステップに踏み出した大切な年であり、被爆体験の継承が課題となる被爆100年に続く新しい25年の始まりの年です。みなさんと一緒に歩んでいきたい」、松井 一實広島市市長からは「世界にはまだ1万3000発の核兵器が存在します。そのような厳しい状況の中では、平和への思いを共有する人々が、核兵器廃絶を目指す市民社会の総意を形作る原動力になることが重要です。次代を担うみなさん、核兵器廃絶と世界恒久平和に向けてともに歩みを進めていきましょう」と呼びかけました。主催者代表の日本生協連土屋 敏夫代表理事会長は「被爆者の平均年齢が84歳に迫ろうとする今、被爆の体験と被爆者の思いを継承することが大きな課題となっています。ご視聴のみなさんには、次の世代へ継承する一人として、長崎の思いを受け止めていただけることを願っています。そして、コロナ禍が収まった時には、やはり長崎に足を運んでいただき直接被爆体験を聞くなどの機会を多くの方に持っていただけたらと思います」と述べました。

 その後、長崎原爆被災者協議会会長 田中 重光さんの講演や、高校生平和大使による活動発表、被爆ピアノの演奏、被爆者歌う会「ひまわり」による合唱、「オンライン子ども平和会議」の取り組みとアピール文の発表など、多彩な企画が実施されました。

田上 富久 長崎市長 松井 一實 広島市長 田中 重光 協議会会長

2021 ピースアクションinヒロシマ・ナガサキ 特設ポータルサイト:https://peace.jccu.coop/

分科会:ライブ配信や事前収録動画の公開を含む合計6企画で構成

 今年は、被爆者による被爆の証言や、被爆体験の継承を目的とした朗読ボランティア「永遠の会」による被爆体験記の朗読会、被爆者から直接受け継いだ体験証言を伝える「家族・交流証言者による講話」、「平和の紙芝居」などが実施されました。

三田村 静子さんによる平和紙芝居の様子 城臺 美彌子さんによる被爆体験講話の様子

「オンライン子ども平和会議」に64名が参加

 また、未来を担う子どもたちの参加者は、平和と戦争・原爆について学び、グループに分かれて意見交換をしました。各グループから出された意見を基にまとめたアピール文では、戦争が意見の食い違いから起こることに触れ、「大切なのは話し合いで問題を解決することです。お互いがお互いの意見を尊重し、自分と違う意見をまずは受け止め、どう解決するかを決めましょう」などと意見をまとめ、虹のひろばで発表しました。

子ども平和会議の様子 オンライン子ども平和会議 議長団のアピール文の発表

(情報・写真の出展:日本生協連HPのヒロナガ報告)

◇日本生協連のお問い合せ先フォーム:https://peace.jccu.coop/contact