岩手県生協連(滝沢市)は、2021年1月29日(金)、盛岡市内のアイーナにおいて、県内の7生協や他団体から約40名の参加をえて、標記の公開講座を開催しました。
当日は、いわて食・農ネットの副会長・岩手大学の横山英信教授に講演をいただきました。会場は、参加人数制限を行い、参加者にはマスク、手指消毒など新型コロナ感染対策などを行いました。
参加者からは、「利用して支えることだけではダメ。国の農業政策が変わらなければ経営は厳しい。日本の農業が儲からない状況にドンドン変えられてきたことを改めて感じた」、「『相互理解』は何にもつながる言葉。協同は大切。忘れてはいけないなど先生が最後に言った言葉が印象的でした」などの感想が寄せられました。
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▲横山英信教授 |
▲間隔を空けた会場の様子 |
◇横山英信教授の講演のテーマと骨子(当日レジュメより抜粋)
- 演題:
- 「食・食料と協同組合〜コロナ禍、気候変動の影響で心配される食料確保。
「食」のために“生協”がめざすべき大切なこと」
1.コロナ渦から見える「食料自給」の重要性
2.食料自給率向上の重要性
3.日本農業をめぐる基本指標
4.この間の日本農政(=安倍・菅農政)の概要
5.今後の日本の食料・農業・協同組合を考える際の基本線
6.協同組合に求められるべき役割
○国際的・国内的な新自由主義に抗し,国民生活を守る運動を
→新自由主義の下での現在の日本農業・農協への攻撃をこのまま放置するならば,いずれ他産業・協同組合一般への攻撃へと拡大していく
○「情けは人のためならず」―今こそ協同組合間協同のいっそうの発展をめざそう
・生協に求められること―農業生産者に対する「厚意」意識の払拭
・農協に求められること―協同組合原則に立ち返った「自主・自立」
○学習活動のいっそうの強化―「知は力なり」
横山英信教授の当日講演のレジュメはこちら【PDF:281KB】
◇参加者からの感想の紹介(一部抜粋)
○「『人間はほかのものが作り出したエネルギーをもらって生きていくしかない生物』『いざとなったら困るのは生産者ではなく消費者』という言葉にハッとさせられた」、
○「利用して支えることだけではダメ。国の農業政策が変わらなければ経営は厳しい。日本の農業が儲からない状況にドンドン変えられてきたことを改めて感じた」、
○「安い輸入物ではなく、未来へ投資として国産・地元のものを選び、生産者を守る。それが自分を守ることにつながる」
○「『相互理解』は何にもつながる言葉。協同は大切。忘れてはいけないなど先生が最後に言った言葉が印象的でした」
▲横山教授の講演に熱心に耳を傾ける参加者の様子
<問合わせ先>
岩手県生協連 事務局 電話:019−684−2225
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