岩手県生活協同組合連合会 会長理事 飯塚 明彦
旧年中は、格別のご厚情を賜り、心から御礼申し上げます。
東日本大震災から丸10年になりました。これまでの継続したご支援に改めて御礼を申し上げます。岩手の生協は、これからも被災地・被災者の要望に寄り添った事業や支援活動に取り組み、あわせて災害の教訓を、防災や減災に活かしてまいります。
新型コロナウイルス感染拡大によって、私たちのくらしや地域社会、そして生協事業にも大きな影響がでています。競争原理を行政にも持ち込み保健行政や医療の予算を削減してきたことが、医療崩壊など危機に対して脆弱な社会を作ったと指摘されているように、コロナを機に資本主義による利益の追求だけでは、命やくらしは守れないという認識が広がりました。子どもの貧困、格差拡大への対応についても、自助努力や助け合いだけでは限界があり、国による公的制度の充実が求められます。
岩手県生協連は、政治や社会の動きは私たちのくらしに直結することを訴えながら、憲法に基づく平和で基本的人権が守られる社会、原発に頼らない再生可能エネルギーの普及、健康で安心して暮らせる地域社会、SDGsがめざす「誰も取り残さない」持続可能な社会の実現にむけて、事業・運動を進めてまいります。
昨年、県内の購買生協の組合員数は、念願だった住民世帯の過半数を超えました。引き続き組合員、県民の皆さんに支持していただけるよう、18会員生協それぞれが努力するとともに、共通の目標に向け力を合わせてまいります。
皆様のますますのご多幸をご祈念し、引き続きのご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。 |