旧年中は、格別のご厚情を賜り、心から御礼申し上げます。
東日本大震災から丸9年になろうとしておりますが、沿岸被災地は昨年10月の台風19号でさらに被害を受けるなど、街づくりの再生、なりわいの再生、生活再建はこれからが正念場と言えます。全国からの継続したご支援に感謝申し上げるとともに、岩手の生協としてこれからも被災地・被災者に寄り添った支援活動を続けてまいります。
私たちのくらしや地域を取り巻く状況は、ますますきびしさを増しています。消費税増税によってくらしや事業経営は圧迫され、社会保障も給付減や負担増が続いています。さらに日米貿易協定など相次ぐ輸入自由化政策によって国内・県内の農林水産業が衰退し、食料、食の安全が大きく後退する恐れがあります。気象災害による被害もそれに追い打ちをかけます。平和をめぐっては、戦争ができる国づくりが着々と進み、その総仕上げとして平和憲法・9条を変える動きが強まっていますが、平和とよりよき生活、核兵器のない世界の実現をめざす生協として到底認めることはできません。
岩手県生協連は2020年に、会員生協の岩手県庁生協が70周年、宮古市職員生協60周年、いわて生協合併30周年、岩手県高齢者福祉生協20周年という節目を迎えます。さらに第9次中期計画(5か年計画)もスタートさせます。
18会員(48万人組合員)それぞれが創設の理念や目的の達成に向けて努力するとともに、共通の願いである「だれもが健康で安心して暮らせる地域社会」をつくるために、会員生協や協同組合、諸団体の皆さんと力をあわせ、事業運動を広げてまいります。
皆様のますますのご多幸をご祈念し、引き続きのご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
2020年1月1日
岩手県生活協同組合連合会 会長理事 飯塚明彦
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