旧年は岩手県生協連の50周年に当り、県内18会員の連帯と地域社会への役割を再確認しました。創立の1966年に開かれたICA(国際協同組合同盟)ウイーン大会では、協同組合運営原則から「政治的及び宗教的中立」の原則を削除しました。理由は、組合員のくらしや人権、平和や子どもの未来、地域社会の持続的発展などは「政治そのものである」にも関わらず、「中立」の名の下に、「政治的課題を回避、もしくは無関心になる傾向が顕著である」という世界的な協同組合運動の弱点を克服するためでした。岩手県生協連はこの原則を守ることと、同時に政党とは「中立」を維持することを確認して創立されました。
こうして50年間、「岩手型生協運動」を構築し、生協の社会的運動体としての役割と健全な事業経営を目指してまいりました。
「今だけ、カネだけ、自分だけ」の弊害が「弱肉強食」の政治を生み、「貧困と格差」が世界的に蔓延し、この流れに抗する社会運動が各国で拡がっています。
今こそ、我が国の協同組合の真価が問われています。引き続きこれまでの路線を強めながら、平和とくらし、いのちや地域を守るため努力してまいります。皆様のますますのご多幸を祈願するとともに、一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
2017年 元旦
滝沢市土沢220-3
岩手県生活協同組合連合会
会長理事 加藤善正
専務理事 吉田敏恵
役職員一同
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