岩手県生協連・県消団連(岩手郡滝沢村)が事務局をつとめる「平和憲法・9条をまもる岩手の会」は、夏の参議院選挙を前に、阿部政権・自民党などが画策する、「戦争をしない」「戦力を持たない」と誓った平和憲法の前文や9条の改正の動きに対して、こうした動きに反対していくため、「憲法緊急アピール」発表し、多くの賛同者を募っています。2013年6月21日現在、21人の個人・57団体に賛同いただきました。
また、同会とこれに加わる多くの個人・団体は、今後この「緊急アピール」をもとに、街頭宣伝活動や学習会などを開催し、この趣旨を知らせていきます。
岩手県民の皆さん!友人・知人・学校・職場でこのアピールの主旨をお知らせください。
いわて生協では、6月20日にこのアピールの趣旨に賛同し「組合員の皆さん」に呼びかけました。
☆いわて生協HPの「組合員の皆さまへ『緊急アピール』」はこちら
<平和憲法・9条をまもる岩手の会の「憲法緊急アピール」>
岩手県民のみなさんへ「憲法緊急アピール」
憲法が危ない! 平和が危ない!
96条の改悪を阻止し、9条を守りぬきましょう。
そのために、今こそ、力をあわせましょう。
平和を求めているすべての岩手県民のみなさん。
2012年12月の総選挙の結果、憲法改正を狙う政党・議員が3分の2を占め、戦後67年間国民に愛され定着した日本国憲法を変える動きが急速に強まっています。自民党の改憲草案には、「国防軍」を創設し、「集団的自衛権の行使」など軍備増強が盛り込まれています。これは、「戦争をしない」「戦力を持たない」と誓った平和憲法の前文や9条を変えるものです。しかも、安倍内閣は、9条改正に真正面から取り組むには国民の抵抗が強いと考え、まず96条から変えようとしています。7月の参議院選挙公約では96条の先行改正を強調していませんが、憲法の改正には積極的に取り組むと明記しており、安心はできません。
日本国憲法96条は、『憲法の改正は、衆参両院でそれぞれ3分の2以上の賛成で発議し、国民投票での過半数の賛成が必要』としています。自民党は、憲法を変えてないのは日本だけであり、条件が厳しすぎるからと宣伝しています。しかし、ドイツやアメリカ、韓国など3分の2以上の条件を付けているところが多く、日本だけが厳しいわけではありません。憲法は、主権者である国民が国家権力(侵略戦争の強行や人権を侵す力など)を縛るものであり、国民の自由と人権を保障するために国が守るべきものです。主権者である国民が憲法改正を望んでいないにもかかわらず、守るべき国が自らルールを緩めるなど立憲主義そのものの否定だと、改憲派の憲法学者からも非難の声が上がるのは当然です。もし、今回の参議院選挙で改憲勢力が3分の2以上の議席を確保することになれば、96条に続いて9条が変えられ、憲法の改悪が次々とすすむ危険性があります。
日本が戦後、一度も戦争をせず、人を殺すことも殺されることもなかったのは、平和憲法9条があったからです。また、日本が平和国家として世界に信頼され戦後の復興をなしえたのも9条があったからにほかなりません。
「平和憲法・9条をまもる岩手の会」では、2004年に会を立ち上げて以来、数々の学習会や講演会、アピールを積み重ね、「9条を守ろう」の一点で集めた署名は30万筆(県民有権者の4分の1)にも達しています。多くの県民は、世界の平和を守り、子どもたちの未来のために、戦争放棄をうたった9条を守り生かすことを願っています。
今、憲法は、改悪の危機にさらされています。改憲ルールを定めた「96条」を変えさせないこと、その先にある「9条」の改悪をくい止めるために、みんなで力をあわせましょう。そして、学習会や対話、アピール、署名などあらゆる手段を駆使して、世界に誇る憲法を多くの人に知らせていきましょう!
この緊急アピールへの賛同と「9条と96条の改悪をやめる」ことを求める要請署名運動などへの多くの県民のみなさんの参加を呼びかけます。
2013年6月
「憲法緊急アピール」賛同者一同
☆「緊急アピールと賛同者・賛同団体一覧」はこちら【PDF:297KB】
※上記からダウンロードしてご利用ください。
●今後の運動について
今後は上記のアピールをお知らせしながら、署名に取り組み、県民過半数(有権者の過半数)の60万筆の署名をめざします。
☆署名用紙はこちら(PDFファイル)
<問い合わせ先>
平和憲法・9条をまもる岩手の会 事務局(岩手県生協連・県消団連) 電話:019−684−2225
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