岩手県生協連(岩手郡滝沢村)が呼びかけた「元売会社の異常値上げに抗議する緊急灯油集会」が、12月21日、県民会館において、約80人の参加で開催されました。この集会は、11月中旬に1リットル90円の暫定価格を決定して以降、毎週のように元売会社の仕切りが値上げされ、現在では1リットル当り7円も上昇したこと、値上げの理由は明確でないことなど、明らかに「原油上昇・円安の多少の動きに便乗した不当な値上げ」であり、断固抗議するために開催したものです。集会終了後は、県、県選出国会議員への要請行動を行い、元売り各社へは要請書を送付しました。
|
|
▲集会の様子 |
▲灯油情勢を報告する菊 地靖 いわて生協専務 |
●生活必需品の灯油の不当な値上げに断固抗議する決議を採択
(司会:高橋克公岩手県生協連常務理事)
最初に加藤善正県生協連会長理事が「元売り各社は灯油の在庫減らしをしつつ、灯油だけを値上げしています。東北に住む消費者として黙っているわけにはいきません。みんなで不当な値上げに反対する声をあげましょう」と挨拶。現在の灯油情勢の報告、各団体から抗議の声を紹介した後、「灯油の異常値上げに対し、県の役割発揮を求めます。適正価格と安定供給を求めます」などを内容とする要請を決議し、冬の生活に欠かせない灯油の値上げに対して、県民の困窮している声を、県政に伝えること、衆議院選挙で新たに選出された県選出の国会議員にも要請すること、元売り各社に「灯油の適正で安定的な供給を要請する」ことなどを確認しました。
●岩手県・元売り各社・県選出国会議員に緊急要請行動
集会終了後、県庁を訪れた約20人の要請団は、工藤孝男環境生活部長に、達増 拓也県知事宛の「要請書」をお渡ししました。また盛岡市内に事務所のある、階 猛衆議院議員と高橋比奈子衆議院議員の事務所に要請書を届けました。他の県選出の衆議院の黄川田 徹議員・畑 浩治議員・鈴木 俊一議員・橋本 英教議員・藤原 崇議員たちと、参議院の主濱 了議員・藤原 良信議員・平野 達男議員には、集会報告と「要請書」をお送りしました。元売り各社にも同様に「要請書」を送付しました。
☆県知事への要請書はこちら(PDF 232 KB)
☆国会議員への要請書はこちら(PDF 160 KB)
☆元売り各社への要請書はこちら(PDF 160 KB)
▲工藤環境生活部長(右)に要請書を渡す大内三紀いわて生協理事
●岩手県生協連第4回《緊急》灯油委員会で「1リットル98円(配達・定期巡回価格、電話注文は1リットル99円)」を決定
12月25日(火)、10時半から、県生協連の灯油委員など約30名が参加し、第4回《緊急》灯油委員会を開催しました。委員会では、11月の第3回灯油委員会で90円の暫定価格を決定した後の灯油の値上がり状況や12月に東北6県の生協連と一緒に、東北経済産業局、元売2社への要請行動をおこなったこと、県議会で、約5,000万円の「被災地福祉灯油等特別助成事業費補助」の計上が決定したこと、12月21日の「元売会社の異常値上げに抗議する緊急灯油集会」報告などを行ったあと、こうした情勢では、現在までの90円の暫定価格を8円アップせざるを得ないと判断し、1リットル98円(配達・定期巡回価格、18リットル1764円、電話注文は1リットル99円)とすることを決定しました。しかし、今後とも低在庫量、円安が続くことから、情勢は予断を許さないと考え、引き続き監視を強めるとともに、情勢の把握と各界各層への必要な行動の準備などをしていきます。
▲緊急灯油委員会であいさつする加藤善正会長理事
<問い合わせ先>
岩手県生協連 事務局 電話:019−684−2225
|