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県生協連ニュース

12/05/07

2012年「4.22世界の平和を願う市民のつどいin岩手」報告

〜市民・生協組合員・各構成団体のメンバー340名が参加〜

 

 「4.22世界の平和を願う市民のつどいin岩手」実行委員会(岩手県生協連など18団体で構成、事務局:岩手県生協連・県消団連)主催の「4.22世界の平和を願う市民のつどいin岩手」が、4月22日、盛岡市内の岩手県公会堂において、生協はじめ実行委員会団体のメンバー、市民など約340名の参加で開催されました。今年で10回目となるつどいは、被災地大槌町の伝統芸能の「向川原虎舞(とらまい)」の勇壮な舞で始まりました。主催者挨拶、演題「犠牲なき社会をめざすために」の講演、集会アピールを採択し終了しました。

 参加者から、「原発・基地・消費税などによる犠牲なき社会を実現する根は平和と人権だと分かった」「犠牲のシステムというわかりやすい切り口で現代社会の問題を考えることができた」「とてもわかりやすい“犠牲のシステム”のお話はよく理解できた」などの感想が寄せられました。

▲会場の様子 ▲講演:高橋 哲哉 東大大学院教授
▲勇壮な大槌町伝統芸能の「向川原虎舞」に拍手がわきました▲

<2012年「4.22 世界の平和を願う市民のつどいin岩手」の概要>

◇スローガン:
“私たちは黙っていられない!”“武力で平和はつくれない”“世界に平和を!”
◇内      容:
オープニングイベント・開会あいさつ・・講演・アピール採択

■主催者挨拶 (要旨):加藤善正・岩手県生協連会長理事

これまで、私たちは、イラク戦争に反対するとともに、日米同盟の深刻化による平和憲法の軽視される危険性を訴えてきました。内橋克人さんが「災害はそれに見舞われた社会の断面を一瞬にして浮上させる。今度の巨大複合災害とその後は、日本という国と社会の実相を余すことなくさらけ出した」「復旧・復興は憲法に基づく『人間復興・世直しの復興』でなければならない」指摘されましたが、今日のつどいと講演を受けて、どのような社会を作っていくのか一緒に考え運動の力にしていきましょう。

■講演 (要旨)「「犠牲なき社会をめざすために〜被災地から、原発、平和を考える〜」

講師:高橋 哲哉・東大大学院教授・九条の会講師団

「“原発”は、ある人の利益が、他の人の生活や人生・生命の犠牲の上に成り立っている犠牲のシステムです。戦前・戦中はその典型だが、戦後の米軍基地が集中する沖縄への圧倒的な不平等も同様です。今回の震災で、原発にも犠牲のシステムがあったと気づかされたことを反省しています。その主な点は (1)過酷事故による被害。(2)原発作業員の健康被害。(3)燃料となるウランはすべて輸入。その採掘する労働者の被曝・環境汚染・先住民への迫害。(4)放射性廃棄物が積み増されていく無責任な状況。の4点です。ある特定の人や地域に犠牲を負わせている状況は、人権侵害であり許されないことです。これからの社会を議論する際、こうした構造を踏まえて考えなければなりません。」と指摘されました。

◇アピール:
工藤景子さん(憲法9条を守る紫波町民の会)が朗読し拍手で確認されました。

 ☆「武力で平和はつくれない4.22アピール(全文)」はこちら(PDF 224 KB)

▲挨拶:加藤善正県生協連会長理事 ▲アピール朗読:工藤景子さん
◇閉会挨拶:
根田弘昭さん(平和憲法・9条を守る都南の会)

●参加者アンケート(回収:58枚より自由記述部分の抜粋紹介)

  • とてもわかりやすい、よいお話だった。(21名)
  • 大変参考になった。勉強になった。(4名)
  • 戦争絶滅受合法案をもっと熟知し、広めたいと思うし、その通りです。(3名)
  • 犠牲のシステムというわかりやすい切り口で現代社会の問題を考えることができた(2名)
  • 大槌の虎舞素晴しかった。思いがけず見られてとてもうれしかったです。(4名)
  • 虎舞のオープニングは被災地との連帯を強めた点でも大変よかった。(2名)

 ☆参加者アンケートまとめ(全文)はこちら(PDF 208 KB)

<問い合わせ先>

岩手県生協連 事務局  電話:019−684−2225