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県生協連ニュース

2012/01/23

日本生協連「2012年全国政策討論集会」参加報告

〜岩手県生協連・いわて生協から5名出席〜

 

 日本生協連(渋谷区渋谷)主催の「2012年全国政策討論集会」が、1月16日〜17日の2日間、都市センターホテル(千代田区永田町)において、全国の生協の役職員約350人が参加して開催されました。岩手県からは県生協連加藤善正会長理事、いわて生協の飯塚明彦理事長はじめ5名が参加しました。全国政策討論集会は、日本生協連の浅田克己会長の「2012年国際協同組合年」と「東日本大震災へのお見舞いと被災支援に対するお礼」の挨拶の後、矢野和博専務理事の「全国生協の2011年度活動のまとめと2012年度方針の基調」の提案を受け、参加者たちは、全体討論と3つの分散会において、2日間にわたり、熱心で活発な論議・意見交換を行いました。また、参加者たちは、第一日目終了後、付近のニューオオタニホテルで開催された日本生協連・日本コープ共済連・医療福祉生協連主催の「2012年賀詞交歓会」に参加し、政財界はじめ各界・各層の方々と賀詞交換をしました。

※この集会は、毎年1月に、全国の生協の役員・幹部職員参加のもとに、次年度の各生協の事業計画・方針策定に向け、情勢や課題についての共通認識を持つことを目的に開催されるものです。

全体会場

<開催概要>第1日目:全体会(夜:3生協連合同賀詞交歓会) 第2日目:分散会

◇開 会 挨 拶:
浅田克己日本生協連会長
◇基 調 報 告:
「全国生協の2011年度まとめと2012年度方針の基調」 矢野和博専務理事
◇全体会討論:
「経営課題」「東日本大震災・福島原発事故と放射能問題」「TPP問題」「消費税増税」「改正生協法の見直し」などについて19人が発言

◇全体会討論のまとめ:矢野和博日本生協連専務理事

◇3生協連合同「賀詞交歓会」(ホテルニューオータニ・18時より)

◇分散会討論:第1分散会〜第3分散会に分かれて討議後解散。

●全体討論で飯塚理事長「震災からの復興状況報告」、加藤会長理事「TPP反対と脱原発」発言

▲全体討論で発言する飯塚理事長 ▲全体討論で発言する加藤会長理事

全体討論では、被災地生協から「支援のお礼と復興状況、今後の課題」、「福島原発事故と放射能汚染に関する報告と脱原発・再生エネルギーへの転換の必要性」が発言。その他、「被災地支援を通して得た今後の課題」、「国際協同組合年を契機に生協の社会的認知度を上げよう」、「(東京・千葉・埼玉)県域を超える組織合同の報告」、「改正生協法見直し」、「TPP参加反対とTPP以外の道を明確にさせよう」、「消費税増税への対応を明確に」、「共済取り組みの重要性」などについて活発な意見表明がされました。飯塚いわて生協理事長は、「東日本大震災支援に改めてお礼申しあげます。震災復興2カ年計画にもとづき、2012年度赤字を克服するため、店舗に力を入れ、協同することの大切さと協同することにより果たせること大きさに確信を持って、いわて生協があって良かったと実感いただける事業と活動をめざします」と発言。加藤県生協連会長は「全国の多くの生協が他の協同組合とともに“TPP参加反対”に取り組んでいることを重視すべき。原発のない国づくりに向けてどういう運動を組み立てていくか、福島県生協連とともに取り組みましょう」と発言しました。

●分散会も「復興支援」「事業経営課題」「国際協同組合年」「原発・放射能問題」などを議論

▲第1分散会場 ▲第3分散会場

第1分散会に加藤県連会長理事と金子成子いわて生協常勤理事、第2分散会にいわて生協の内澤祥子副理事長と磯田朋子理事、第3分散会に飯塚いわて生協理事長がそれぞれ分かれて参加しました。各分散会では、全体討論を受けて、さらに、多くの参加者たちが、「復興支援」「事業経営課題」「国際協同組合年」「原発問題」などについて発言しました。

第1分散会場に参加した金子常勤理事は「震災後に被災者が真っ先にCO・OP共済の見舞金が支払われ大変助かったこと、全国からの義援金で被災地の様々な支援活動がまかなわれていますので、皆さんから全国の場でお礼を言ってほしいとのことです。ありがとうございます。しかし、被災地3県で6万4千人の失業手当が打ち切られようとしており、生産者も肥料や・飼料の値上げで大変苦しい思いをしています。復興・復旧は長引きますが、被災者は忘れられるのが一番恐ろしいのです。今後も支援をお願いします。そして、組合員の暮らしとの関わりでは、食の安全・輸入食品問題に関わるTPP参加反対、放射能への不安から脱原発・再生エネルギーへの切り替え、消費税導入から22年経ち後退する社会保障を考えると増税反対などは避けて通れない課題です」と訴えました。また、加藤会長理事は「被災地支援は生協だけでなく、沢山の諸団体やNPOも頑張りました。そういう頑張りの一つが生協だという視点で、国際協同組合年で他団体とネットワークを強めましょう。最後に被災地の支援の一つとして、私たちの進める“県産品の普及拡大”にご協力ください」と呼びかけました。

▲分散会で発言する金子常勤理事 ▲分散会で発言する加藤会長理事

<問い合わせ先>

岩手県生協連 事務局 電話:019−684−2225