新しい年を迎えて
日本生活協同組合連合会
会 長 浅田 克己
新しい年を迎え本年が明るく平穏な年でありますよう祈念いたします。
岩手県生協連と会員生協の役職員の皆様が、大震災による被災者の支援と組合員のくらしを支え、地域に根ざした活動と被災地の復旧・復興に日々奮闘されていることに敬意を表する次第でございます。
昨年の東日本大震災、それに伴う津波の影響による東京電力福島第1原子力発電所の事故により未曾有の大災害が発生しました。犠牲になられた方々に哀悼の意をささげますとともに、被災されたすべての方々に心からお見舞いを申し上げます。発災当初から今もなお続けられております皆様の復興支援に対し、改めて深く敬意を表したいと存じます。これからも復興に向け長いみちのりとなりますが、引き続き支援の取り組みをご一緒にすすめてまいりたいと思います。
東京電力福島第1原子力発電所の事故は、日本のエネルギー政策の見直しを迫るものでした。組合員のくらしを守り、持続可能な社会をめざす生協にとって、今回の事故は避けて通ることができない問題です。日本生協連では会員生協の幅広い論議をもとに今後の日本のエネルギー政策のあり方を検討し、まとめていきたいと思います。
本年は国連が定めた「国際協同組合年(IYC)」の年であります。すでに農協や漁協のほか幅広い協同組合や団体と全国実行委員会を発足させており、ICAの掲げる「世界的に協同組合の事業モデルのビジビリティ(視認性・認知度)の向上を図る」をふまえ、都道府県単位の実行委員会や協同組合間連絡協議会で様々な取り組みが進められています。今後も活発な活動を繰り広げる予定ですので、皆様の積極的なご協力のほどお願い申し上げます。
昨年の日本生協連通常総会で確認された「日本の生協の2020年ビジョン」の実現に向けて「移動販売車」、「夕食宅配」などの様々なチャレンジが積み上げられています。地域の問題に向き合い、その解決に取り組むことで生協の活動がさらなる地域への貢献となることをめざしたいと思います。
「国際協同組合年」をとおして様々な団体と協力し、協同組合の存在を高めると共に、地域社会づくりへの積極的な参加やくらしの安全につながる様々な活動をさらに推し進める年としてまいりましょう。
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