日本生協連(渋谷区渋谷、浅田克己会長)は、いわて生協とみやぎ生協と協力し、「つながろうCO・OPアクション」の取り組みとして、各地の組合員理事が被災地を訪問し、現地生協の組合員と職員たちと交流する取組みを行いました。
「いわて生協と被災地訪問」には24生協41名の組合員理事が参加し、「みやぎ生協と被災地訪」には21生協32名が参加しました。各地の組合員理事たちは、被災地の現状をじかに見たこと、被災地生協の方たちから被災当時の状況や現在の取り組みなどをお聞きしたことで、今後の支援やくらしのあり方、災害時に生協や組合員ができることなどについて考える機会となりました。
☆日本生協連HPの「いわて生協と被災地訪問報告」はこちら
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▲交流会の様子(メトロポリタン盛岡) |
▲被災地の様子(大槌町) |
●いわて生協と被災地訪問:8月29日〜30日参加人数:24生協41名
いわて生協10名、赤武酒造(株)3名
(1)交流の集い:8月29日16時〜メトロポリタン盛岡
いわて生協の内澤祥子副理事長からの歓迎のあいさつ、訪問団を代表して小倉寿子日本生協連・ちばコープ理事からあいさつの後、いわて生協の菊地靖専務理事から、いわて生協の被害状況とこの間の取り組み」について報告しました。菊池専務は「震災を経験し、様々な対応・取り組みの中で得たハード・ソフト両面の教訓を皆さんにお返しすることが、全国の支援に対するいわて生協の役割です」と述べました。また、「被災地からの思いと取り組み」について、いわて生協宮古コープの香木(こうのき)みき子理事から「マリンコープDORA(岩手県宮古市)店内での物資提供コーナーや、礼服(喪服)提供活動など」を報告。けせんコープの飯塚郁子理事が「けせん地域で、生協が移動販売を行ったことで、他の業者も移動販売に取り組んだのは成果だと思う」と報告しました。続いて、大槌町の赤武酒造(株)(CO・OP虹の宴製造元)の古舘秀峰代表が「」として、「酒蔵も事務所も失ってしまったが、前を向いてがんばっていきます」と復興への思いを話されました。
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いわて生協 菊地専務理事 |
いわて生協 香木理事 |
いわて生協 飯塚理事 |
(2)沿岸部被災地訪問(8月30日7時30分〜17時30分)
訪問団を乗せたバスは沿岸部の被災地の釜石・大槌町・山田町・宮古(マリンコープDORA)・田老町(田老漁協)を訪問しました。
釜石コープの阿部亜由子理事、山田町で宮古コープの佐々木睦美さんが「津波や火事で被害にあった町の状態と発災当時と現在の状況について」報告しました。
マリンコープDORの菅原則夫店長が、震災当日に組合員や職員を避難させながら夜を過ごした様子、翌日以降、品物を求めて押し寄せる被災者に、職員・組合員・高校生ボランティアたちの奮闘したこと、被災者の声に応えた取組みを報告しました。
7月末には、菅原店長や組合員理事が中心となり、被災者支援のための復興プロジェクト「かけあしの会」を立ち上げ、被災者の皆さんが孤立せず、少しでも現金収入が得られるように、復興ギフトの箱詰め作業やアワビの貝殻を使用したアクセサリー作りなどの作業の場を提供する取り組みを始めたとのことです。
田老町漁協では、津波の被害にあった、高さ10mもある堤防の内側と外側を見学しました。漁協の職員から「現在、来年の収穫に向けて、わかめの養殖作業を始めています。来年春には真崎わかめを復活させますので、ぜひ皆さんの食卓にあげてください」と訴えました。
参加者たちから「協力すること、助け合うこと、つながることの大切さが実感できました」、「いわて生協の理事・職員さんたちの活躍を見聞きし、生協の力はすごいと感じました」、「自分たちの地域で同様のことが起きたときに同じことができるのかを今から考えたい」、「今回見聞きしたことを伝え、広め、長い支援につなげたいと思います」などの感想が寄せられました。
※みやぎ生協と被災地訪問は、9月7日(水)〜8日(木)にかけて行われました。
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参加者の皆さん(マリンコープDORAにて) |
☆日本生協連HP「復興支援ポータルサイト」
(写真と情報の出典:日本生協連HPの復興支援ポータルサイト)
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