劇映画「いのちの山河〜日本の青空II〜」製作・上映運動を成功させる岩手の会(事務局:岩手県生協連)が主催する「東日本大震災チャリティアンコール『いのちの山河』上映会」が西和賀町と盛岡市で開催され、延べ370名が鑑賞しました。また同会は、「今こそいのちを守る行政を 社会保障を考えるシンポジウム」を盛岡市内で約60名の参加で開催しました。
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▲映画「いのちの山河」ポスターより |
▲社会保障シンポジウム様子 |
●『いのちの山河〜日本の青空II』チャリティアンコール上映会を延べ370名が鑑賞
劇映画「いのちの山河〜日本の青空II〜」製作・上映運動を成功させる岩手の会主催の「東日本大震災チャリティアンコール『いのちの山河〜日本の青空II』」上映会」は、2011年7月9日、盛岡市内の岩手教育会館大ホールにおいて、3回上映され、約240名が鑑賞しました。また、これに先立つ7月3日には、映画の舞台となった地元西和賀町で開催され、約130名が鑑賞し、合計約370名は、「深澤晟雄村長と沢内村の人々が闘いとった生命行政の大切さ」を改めて感じることができました。参加者からは、「一人ではできないが、志を一つにして村民をまとめた深澤村長の熱意に感動しました。政治家が身を挺して国民を守る決意で行ってこそ本当の政治ですね」や「最後の深澤村長のメッセージ“大切なのはモノより生命!”が心にしみました」などの感想が寄せられました。
●「今こそいのちを守る行政を 社会保障を考えるシンポジウム」に約60名が参加。
7月16日には、同会主催の「今こそいのちを守る行政を 社会保障を考えるシンポジウム」がもたれ、約60名が参加し熱心に学習しました。4人のパネリストからの報告と意見を聴いた参加者たちは、「深澤晟雄村長のいのちを守る行政から学ぶこと」や現在の「社会保障」の問題点や課題について考えました。参加者たちからは、「命を守る行政の優先が復興への第一歩」、「社会保障の切り下げの動きを許さないために運動し、政治を変えなければならない」などの感想が寄せられました。
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▲パネリスト:大坪涼子さん |
▲パネリスト:小野寺盛岡医療生協理事長 |
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▲パネリスト:井上教授 |
▲パネリスト:村上事務局長 |
元陸前高田市米崎小学校避難所副会長の大坪涼子さんから「避難所や被災地の実情について」、盛岡医療生協の小野寺けい子理事長から「被災地の医療支援などについて」、岩手大学の井上博夫教授から「地域医療の現状について」、岩手県社会保障推進協議会の村上和雄事務局長から「政府の社会保障改悪と国保の危機について」などが述べられました。最後に、コーディネーターの岩手県立大学の佐藤嘉夫教授が「いのちを守るために何をすべきか、まずは医療を中心にいのちを守り、人間らしい生活・地域にあった仕事の確保をし、地域コミュニティをつくり連携をしていく、そして政策・制度を考えていこう」とのまとめの発言でシンポジウムを閉会しました。
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▲パネルディスカッションの様子 |
▲コーディネーター:佐藤教授 |
●参加者からのアンケート(意見)の抜粋紹介
- 今こそいのちを守る行政を最優先にすることが復興への第一歩ではないかと思う。
- 国民の助け合う心情を利用して社会保障を切り下げようとする動きに対し、断固許さないために運動し、同時に政治を変えていかなければならないと決意しました
- 経済も文化も生命尊重に貢献すべきで、物が生命に優先される考え方は(原発問題が象徴するように)、きわめて危険だと思います。深澤村長最後の“経済も文化も生命尊重に貢献すべき”との言葉こそを、災害復興の原点にしたい
<問い合わせ先>
岩手県生協連内「製作・上映運動を成功させる岩手の会」事務局 電話:019−684−2225
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