(公財)日本ユニセフ協会(本部:東京都港区、赤松良子理事長)は、震災直後から被災地に入り、ユニセフの専門家や被災地自治体、また、岩手県ユニセフ協会などのパートナー団体と連携し子どもたちへの支援活動を全力で行っています。ここ、岩手県にも「ユニセフ災害対策岩手事務所」を置き、医師やスタッフが支援に取り組んでいます。岩手県生協連・いわて生協(岩手郡滝沢村)も支援に協力しています。岩手県ユニセフ協会のホームページから、この間の活動を紹介します。
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■岩手で乳児健診再開しました⇒ユニセフHPの関連情報はこちら
岩手県陸前高田市で被災後はじめてとなる乳児健診が4月19日、日本ユニセフ協会の支援により実施されました。朝からの冷たい雨にもかかわらず、検診会場となった公民館には予定時刻より早くお母さんと赤ちゃんたちが集まりはじめました。乳児健診の対象となるのは生後4ヶ月と10ヶ月の赤ちゃんで、身長、体重、頭位、胸囲を測るほか反射や股関節に脱臼がないかなど、赤ちゃんの成長を調べて、お母さんに育児アドバイスしました。 今回の乳児健診の実施に向けて、日本ユニセフ協会は陸前高田市民生部健康推進課と調整を進め、身長計、体重計、診察台、メジャーといった検診道具一式の調達を支援しました。岩手県を拠点に支援活動を続ける日本ユニセフ協会の安田直史医師は、「お母さんや赤ちゃんが安心して戻ってこられるような環境を整えたい。そのために母子保健サービスは不可欠。今日の検診はその第一歩です」と語りました。
■子どもたちに欠かせない「学校へもどろう」の取り組み
東日本大震災後の津波により校舎1階が損壊し、学校を使う事が出来ない岩手県山田町立船越小学校の入学式が、例年より遅れ4月26日、岩手県立陸中海岸青少年の家で行われました。船越小学校は漁業に従事する保護者が多く、港が大破し、船が流され、日々の生活も大変な状況です。船越小学校は地震による大きな津波が校舎1階を襲い、大破しました。それでも、子どもたちは教職員の適切な判断で全員山の上に誘導され、難を逃れる事ができました。しかし、校舎は使用不可能な状況で、船越小学校のある場所から6km程離れた「青少年の家」に場所を借り、4月25日は始業式を行い、本日入学式を行う事が出来ました。
日本ユニセフ協会は、船越小学校の子どもたちに、文房具、低学年用の机や椅子、飲み水を運ぶ水筒を児童全員分、そして印刷機や移動用ホワイトボード等の小学校用備品を供与しました。4年生の担任の佐野久美子先生は、文房具の援助を受けとても嬉しかったと話されました。これからも子どもたちの実りある学校生活のための支援を継続していきます。
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©日本ユニセフ協会
祝辞を述べる山田町町長の沼崎喜一氏。 |
©日本ユニセフ協会
在校生代表として挨拶する6年生。 |
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■日本で、そして世界で広がる支援の輪−東日本大震災緊急募金額:約16億円
東日本大震災緊急募金額は、4月25日午前9時現在までに、15億9,521万6,618円に達しています。東日本大震災緊急募金につきましては、その全額を日本国内の支援活動へ充てさせていただいています。どうぞこれからも、あたたかたなご理解とご協力をお願い申し上げます。
▼東日本大震災に関しての情報はユニセフ協会のホームページをご覧ください。
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