岩手県生協連(本部:岩手郡滝沢村)は、「2010年度第1回協同組合講座」を、10月6日に開催しました。この講座には県内の5生協から43名の役職員が参加しました。県生協連では、今日の変化する社会情勢や組合員のくらしから協同組合運動の存在意義や果たすべき役割などについて学び考え合うために、この「協同組合講座」を毎年開催してきました。
今回は、「いまなぜレイドロー報告か?」をテーマにした講演を受け、「2012年国際協同組合年に向けて」の意味などについて、参加者によるグループ討論を行い、その結果を発表し合いました。また、国連が「2012年 国際協同組合年」を設定したことについて、世界の貧困と格差の拡大や環境・食糧の危機などに対して、協同組合が大きな役割が期待されていること現れであり、今回の講座では、改めて協同組合の果たすべき役割や使命について確認し合い、今後の各生協の現場で実践にどうつなげるかを検討し合いました。参加者たちからは「あらためて協同組合原則を現場でどう具体化し、自分たちの仕事にどう実践するかが大切だと思いました」との感想が寄せられました。
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▲講師:丸山茂樹研究員 |
▲グループ討議の様子 |
<「2010年第1回協同組合講座」の概要>
- ◇開催日・場所:
- 2010年10月6日(水)・岩手労働福祉会館
- ◇参加者:
- 県内6生協・役職員43名
- ◇プログラム:
- 講演、グループ討議、グループ別発表
講演:「いまなぜレイドロー報告か?思想の危機を考える
〜レイドロー報告は日本でじっせんされたか?されなかったか?〜
講師:参加型システム研究所 丸山茂樹 客員研究員
- 歴史の教訓と協同組合の使命
- 「レイドロー報告※」が生まれた背景とそれが実践されたかの検証
- 協同組合セクター論の復活と新しい協同組合原則の特徴
丸山氏は「『レイドロー報告』は一度も反対されなかったが、実践の課題として受け止められず、敬して遠ざけられた。これこそが、“思想の危機”。営利企業と変わらない行動をしていては、組合員から信頼されない。世界の人々の利益を考えた“生協らしい”行動をすべきです」と指摘されました。
※「レイドロー報告」とは、1980年に開催された「ICA(国際協同組合同盟)第27回モスクワ大会」におけるレイドロー博士の報告「西暦2000年における協同組合」のこと。
☆「レイドロー報告」とは?はこちら(PDF:73KB)
<問い合わせ先>
岩手県生協連 事務局 電話:019−684−2225
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