岩手県生協連(岩手郡滝沢村)の会員の岩手県消費者信用生協(盛岡市)は、5月22日に臨時総代会を開催し、名称を消費者信用生協と改めました。これは3月に改正された貸金業法の改正の中で、信用生協の県域規制緩和が盛り込まれたことから、厚生労働省も5月に生協法の省令改正(県域規制の緩和※)をしました。これにより同生協が岩手県を超えてお隣の青森県でも事業を行うことが可能になりました。そして、かねてより信用生協を設立しようという動きがあった八戸市の市民や八戸市当局、青森県弁護士会消費者問題対策委員会や青森県司法書士会の協力を得て、信用生協が八戸市で相談と貸付事業を行なうことになり、信用生協八戸相談センターを開設しました。同生協では、事業の領域が他県に及んだことから、生協名から「岩手県」をとり、「消費者信用生協」とし、5月31日、東北厚生局から定款・規約変更認可書を受領し、6月1日に法人変更登記を行いました。これで、岩手県だけに限定された事業区域が拡大し、生協の助け合いの輪が更に広がることになりました。

　同生協では、「貸金業法改正により、総量規制に該当する貸金業利用者は全国で数百万人にのぼるとされる中で、多重債務相談とセーフティーネット貸付への社会的期待に応え、岩手県と八戸市においてくらしの改善と向上をめざして一層努力して参りたいと考えておりますので、引き続きのご支援をよろしくお願いいたします。」と話しています。

※貸金業法の全面施行を控え、金融庁が3月に「借り手の目線にたった10の方策」の中で、「消費者向けセーフティーネットの充実・強化等」として、信用生協の県域規制の緩和が盛り込まれました。

　☆信用生協HPの関連情報はこちら

八戸相談センター開所式（6/1）奈良岡八戸市副市長（右）

＜問い合わせ先＞　
　信用生協　電話：019-653-0001