2010年3月20日、実行委員会が主催する「3・20世界の平和を願う市民のつどいin岩手」が、岩手県公会堂(盛岡市)において、県内の生協の組合員、実行委員会団体の関係者、市民など400人の参加で開催されました。つどいは、映画上映と講演ののち、参加者がピースパレードで市民に平和の大切さを訴えました。毎年、この時期に開催されるつどいで、今年は、沖縄在住の政治学者ダグラス・ラミスさんが講演。日本語で優しい語り口ながら、沖縄に住む立場からの鋭い視点の内容に、沖縄の基地問題や世界で起きている戦争を他人事ではなく自分たち、全体の問題として真剣に考えなければならないとあらためて深く心に刻みました。以下概要を報告します。
|
|
会場全体 |
講師D.ラミスさん |
<「3・20世界の平和を願う市民のつどいin岩手」の開催概要>
- ◇集会名:
- 戦争も基地もいらない「3・20世界の平和を願う市民のつどいin岩手」
- ◇主催者:
- 「3・20世界の平和を願う市民のつどいin岩手」実行委員会
- ◇開催日時:
- 2010年3月20日(土)10時〜12時10分
- ◇開催場所:
- 岩手県公会堂 大ホール ≪参加費無料≫
- ◇プログラム:
-
-
・映画“イラク帰還兵の証言”「冬の兵士」ダイジェスト上映
・講演:「日米安保50年の今、沖縄から日本を考える」
講師:C・ダグラス・ラミスさん(作家・政治学者)
講演要旨:
沖縄は「太平洋の要石」だと言われ、米軍は日米安全保障条約が結ばれて以来、沖縄を世界各地での紛争に直結する軍事基地(要)として利用してきている。しかし、沖縄は軍事戦略の要石ではなく、日本の政治的な要石になっている。沖縄を訪れる500万人の観光客は、基地などを見てきても何も行動しない人がほとんど。基地だらけの沖縄を利用して平和な日本のアーチが崩れないようにしている。沖縄は日本であって日本でないような存在。東京でも岩手でも基地のある日本に住んでいる。沖縄は差別的な扱いを受けている。普天間基地移設問題について、「移設ではなくて廃止」という意見がある。しかし「廃止」は素晴らしく聞こえるが、米軍自体を廃止することはできず、基地を残すことになる。どこに基地を移設すると決めても反対運動が起こる。辺野古ではすでに反対運動が起こっている。反対運動が起こるかも知れないところには基地を置けないが、すでに起こっているところには置ける。差別以外に説明がつかない。グアムもアメリカの植民地のようなものでこれもひどい話だ。
|
|
パレード先頭 |
ピースパレード(大通り) |
<問い合わせ先>
「3・20世界の平和を願う市民のつどいin岩手」実行委員会
事務局 (岩手県消団連・岩手県生協連) 電話:019−684−2225 |