岩手県消費者大会(主催:同実行委員会)が、2009年10月30日、岩手教育会館(盛岡市)において、県内の消費者団体、生協、JAなどからの関係者や市民約600人の参加のもとに開催されました。午前中は、食料と農業、医療、環境、介護、平和、消費者問題の6つの分科会に分かれて、報告や意見交換を行いました。午後の全体会は、経済評論家の内橋克人氏が「人が人らしく生きられる社会をめざして」と題する基調講演を行い、「県民重視のための消費者行政を求める」大会決議を採択し、終了しました。
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主催: |
岩手県消費者大会実行委員会(高橋克公実行委員長、参加15団体) |
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午前 分科会 (参加人数300人) |
第1分科会:食料と農業を考える「米をつくりたい! 米価の暴落と農業の未来」 |
第2分科会:身近な環境を考える「飲料水を見直そう」 |
第3分科会:医療問題を考える「地域医療再生への道」 |
第4分科会:介護問題を考える「再び介護の社会化を! 介護を利用者主体に変えよう!」 |
第5分科会:平和問題を考える「核兵器廃絶に向けて〜被爆体験を語り継ぐ核の脅威を知る〜」 |
第6分科会:消費者問題を考える「貸金業法改正・・・借入のルールが大幅に変わります!」 |
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午後 主催者挨拶:高橋克公実行委員長(要旨) |
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高校・大学の新卒者が就職できない時代、昔は県外で働く子どもが失職し帰郷すれば食べさせられたが、今は帰って来いと言えない深刻な状況。政権交替で期待はするが、直ぐに良くなりません。ひと任せにせずできることから運動を強めましょう。 |
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基調講演:「人が人らしく生きられる社会をめざして」 内橋克人氏(経済評論家)(要旨) |
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非正規雇用の増加はグローバリズムを推進した市場原理万能主義が元凶。人が人らしく生きるための必要条件は、物理的に安全安心であること、社会的に排除がないこと、生き方の選択が自由であること、以上3つが持続可能であることです。協同組合運動と貧困からの解放は協同組合の根本です。人が人らしく生きられる社会をつくるために協同組合精神を忘れてはなりません。 |
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大会決議「県民重視のための消費者行政を求める」の採択 |
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☆大会決議案はこちら(PDF
142 KB) |