いわて生協や盛岡医療生協、地域9条を守る会など28団体で組織する「平和憲法・9条をまもる盛岡地域推進会議」(事務局:岩手県消団連)が主催した「イラクの現実を聴く会」が6月13日(土)、岩手県水産会館において、約100人の参加で開催されました。イラク・バグダッド出身の医師のモハメッド・ヌーリ・シャキルさん(大阪大学大学院で癌研究に従事)から、報道されない「イラクの今」を聴きました。シャキルさんは、「アメリカによるイラク侵攻以来、イラク全土は依然として惨状が続き、国民の5分の1にあたる500万人が難民。テロの横行で子どもたちも教育どころか生活ができない状況です。日本でも憲法9条を改正し、海外派兵を可能にする動きがあるのは残念なことです。9条を守ることは未来にとって大きな意味があります。日本の支援なしには米国のイラク駐留は維持できません。」と自らが撮影したスライドを見せながら講演しました。参加者からは「イラク戦争がとんでもない侵略戦争だということが何故もっと報道されないのか」「もっと憲法9条に関心持たなければ」との感想が寄せられました。シャルキさんは、この後、6月12日〜14日まで岩手に滞在し、東和町、北上市などで講演しました。
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講師:モハメッド・シャルキさん |
会場の様子 |
<イラクの現実を聴く会の講演要旨>
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講演: |
「イラク人医師が訴えるイラクの現状と平和-平和な未来を!憲法9条は世界の星-」 |
講師:イラク人医師 モハメッド・ヌーリ・シャキル氏
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国連の「イラクには、核兵器、大量破壊兵器は存在しない」との主張に耳を貸さず、始められたイラク侵攻。「兵器はなかったが、イラクに民主主義をもたらすことができた!」とアメリカは主張しましたが、とんでもない。Democracy(民主主義)の「D」とはほど遠い、Death(死)、
Destruction(破壊)、Detention(拘束)、Displacement(避難)、Disease(病気)、De‐stabilization(不安定)、Deepening
of sectarian differences(宗教対立)という7つの「D」がもたらされたのがイラクの現状です
(中略) 。日本の憲法9条は「希望の証し」です。日本の支援がなければ、米軍の侵略行為は維持できません。だから、米軍支援と自衛隊の参戦を止めてほしい。 |
<問い合わせ先> |
平和憲法・9条をまもる岩手の会 事務局(県生協連・県消団連) |
電話:019−684−2225 |
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