2008年3月に発足した「いわて食・農・地域を守る県民運動ネットワーク」(通称:いわて食・農ネット、荻原武雄会長)は、2009年3月14日、岩手県水産会館(盛岡市)において、1周年を記念して学習講演会を開催し、終了後に第2回総会を開き「活動方針」などを確認しました。この会合には約60名参加しました。
最初に、主催者を代表して荻原会長が、「安心・安全な食を守りたいという趣旨に賛同する方が増えてきた。具体的な活動を通して、地域や農業を守ろうという運動と一緒に進めていこう」とあいさつしました。
続いて1周年記念学習講演会を行い、「“徹底検証”汚染米・ミニマムアクセス米」と題して横山昭三全国農民連常任委員が講演しました。横山講師は「汚染米を口にしなかった人はいなかったくらい日本中に拡大した事件は、輸入ノルマを達成したい農水省とリスクを回避したい商社の利害が完全に一致していた。解明が40%しかできていないにもかかわらず政府は安全宣言を出し、流通再開後もカビ毒が発見されるなど検査は極めてずさん。そもそもミニマムアクセス米(MA米)に輸入義務はなかったのに、優先して輸入し、外食や加工品で消費させてきたことなどが、今回の事件で明らかになり、世間は大きく変化し、国産で安全安心を求める消費者の声が高まっている。MA米ストップは農政を転換させる上でのステップになっている。また、自給率向上は日本だけでなく世界の課題だ」と話されました。
講演会後に第2回総会を行い、09年度の活動方針を確認しました。
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講師 横山昭三全国農民連常任委員 |
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