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県生協連ニュース

07/03/09

日本生協連北海道・東北地連主催
06年度第2回消費者政策推進交流会に参加しました

 

 全国の生協では、この間、消費生活条例の改正や消費生活基本計画の策定、消費者団体訴訟制度の制定に向けた取り組みを進めてきました。しかし、悪質商法や振り込め詐欺問題、多重債務問題の連日の報道は、私たちを不安にさせ、生活を脅かす状況となっています。

 日本生協連北海道・東北地連では、2007年2月28日、ホテル仙台ガーデンパレスにおいて、北海道と東北の13の生協や消費者団体から33名が参加し、私たちが安全で安心して暮らせる社会の実現をめざし、私たちができること、生協ができること、行政ができること等を明確にするため、実際の被害例を題材にした寸劇、多重債務問題の社会背景の学習、生協で取り組んでいる実践報告などを交流し合いました。参加者たちから、岩手県消費者信用生協の実践報告は大変役に立った、寸劇が分かりやすくよかった、今回の学習で得たことを今後の取り組みに生かしていきたいなどの感想が寄せられました。

 また、岩手県からは3名が参加し、岩手県消費者信用生協の上田業務部長が「多重債務問題」を講演、岩本栄子県生協連常務理事が、エステなど消費者被害救済の取り組みを報告。このほか、伊藤慶子岩手県消団連事務局長が参加しました。以下概要を紹介します。

<2006年度第2回消費者政策推進交流会の概要>

◇主催:日本生協連北海道・東北地連(事務所:仙台市、針川佐久真局長)

◇開催日時:2007年2月28日(水)13:00〜16:30

◇参加状況: 6県生協連、4生協、3団体 計33名

◇内容:

(1) 報告「多重債務問題、その社会的背景とは?」 上田 正 岩手県消費者信用生協業務部長

  • 金業法等改正の概要と社会的背景、信用生協の設立の経過と活動内容について

(2) 寸劇「振り込めサギにだまされない!!」仙台消費者協会啓発グループ/劇団リーダーズ

  • ニセ警察官も登場する交通事故示談を装った「振り込めサギ」の様子をリアルに演じ、寸劇の後、サギへの対処法、被害に遭わない断り方、心構えなどを説明。

(3) 各県の生協の取り組み報告

  • 「コープくらしの相談室の取り組みについて」、伊藤貞男 北海道生協連専務
     
  • 「宮城県消費者施策推進基本計画策定に向けた取り組み」など みやぎ生協
     
  • 「県内市町村における消費者被害アンケート結果」 宮城県生協連
     
  • 「県と進める山形県消費者基本計画(素案) 学習会」など、山形県生協連
     
  • 「消費生活条例による被害の迅速・適切な解決をめざす消費生活審議会紛争解決部会取り組み」 岩手県生協連
     
    消費生活条例の制定により位置付けられた消費者被害の迅速、適切な解決をめざして、県の消費生活審議会紛争解決部会の委員としてエステ痩身サービス被害救済の取組み
     
  • 「秋田県生協連の消費者被害に対する学習会などの取り組み」 秋田県生協連

(4) 「消費者団体制度の活用に向けた消費者力の向上を高める取り組みの推進いついて」

 日本生協連組合員活動部高井秀一担当

(5) 参加者アンケートから

  • 他人事だと思いがちだが、実際目にすると「自分も危ないかも」
     
  • 今回のような寸劇は、高齢者に対して文書啓発より有効、わかりやすくネットワークづくりにも役立つ
     
  • 消費者問題をもっと若い人、多くの人に知らせる工夫が必要。
     
  • 適格消費者団体の規程が厳しすぎるので、緩和を。

(6)各県からの参加状況 (参加人数、ない場合は1名)

 北海道生協連、秋田県生協連、岩手県生協連(3名)、宮城県生協連(8名)、山形県生協連(3名)、福島県生協連(3名)、共立社(2名)、仙台消費者協会(6名)、NPO「エール」消費生活専門相談員、日本生協連(組活部・地連4名)

講演:岩手県信用生協 上田部長 寸劇:仙台市消費者協会の劇団リーダーズ