岩手県消団連(滝沢市)主催の「2016年 食の安全学習会」は、12月8日、盛岡市内の岩手県自治会館において、市民や関係団体のメンバーなど66名の参加をえて開催されました。
高橋 克公県消団連会長の主催者挨拶に続いて、フリージャーナリストの天笠 啓祐さんに、「食の安全、国産と輸入食品では?」のテーマで講演いただきました。天笠さんは、「米国でのトランプ政権の誕生し、わが国の国会ではTPP法案の承認の方向、今後、世界の自由貿易の流れはどのように推移するか」などについて、わかりやすくお話しくださいました。
参加者から、「加工食品は便利だが、原材料は遺伝子組み換え食品だらけだということ、遺伝子組み換え食品は、知らないうちに日本人が世界で一番食べているという話に驚いた」「地産地消がいかに大切か、あらためて考えさせられました」「TPP合意で、食品添加物、残留農薬、輸入食肉など、いろいろな面で影響が出ることがわかりました」「1日3回の食事を考えることが世の中を変えるチャンス、ということばが心に響きました」などの感想が寄せられました。
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▲会場の様子 |
▲講師:天笠 啓祐さん |
<「2016年食の安全学習会」の概要>
- ◇主催:
- 岩手県消費者団体連絡会
- ◇共催:
- 岩手県生協連・いわて生協・いわて食・農ネット
◇学習講演「食の安全、国産と輸入食品では?」:
講師 天笠啓祐さんフリージャーナリスト・市民バイオテクノロジー情報室代表
【要点】※当日資料より抜粋
(1) 自由貿易とは何か?(強いものはより強く、弱いものはさらに弱く・多国籍企業が世界の支配者に)
(2) 多国籍企業による支配強化(企業の論理が国家の主権を上回る・多国籍企業が蹂躙する世界が現出)
(3) 経済のグローバリズムと戦争できる国づくり(安倍政権、戦争ができる国へ・アベノミクスと日本再興戦略)
(4) なぜ、食にかかわる事件は繰り返し起きるのか?(食のグローバル化と安値合戦)
(5) 米国産トウモロコシによって蹂躙される食卓(消費量はお米の約2倍)
(6) TPPで問題になった食の安全を脅かす具体例
(7) これから何が必要か?
①多国籍企業支配の世界からの脱却
②世界規模ではなく、地域からの取り組み
③地産地消を基本に、自然を守り環境を守る、
④生産者と消費者が共に手を携えて日本の農業を守る、
⑤世界でともに闘う農民・市民の連帯で、グローバリズムを打ち破る
<問い合わせ先>
岩手県消団連 電話:019−684−2225
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