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県生協連ニュース

12/03/30

IYC後援事業・全国漁業協同組合学校創立70周年記念講演会報告

〜田老町漁協 小林昭榮組合長がいわて生協支援に感謝〜

 

 全漁連・全国漁協学校共催の「国際協同組合年(IYC)後援事業・全国漁業協同組合学校創立70周年記念講演会」(震災復興を目指すシンポ)が、「協同組合の原点を振り返り、地域社会への結集と震災からの復興を目指す」をテーマに、2012年3月9日、東京・イイノホール(千代田区)で、全漁連・漁連・県漁連・漁協、共水連、信漁連、協同組合関係者など、約200名が参加して開催されました。当日は、服部郁弘全漁連会長の開会宣言、濱田武士東京海洋大准教授による問題提起のあと、加瀬和俊東大教授による講演「震災復興・漁業再建と漁協の役割」、小林昭榮田老町漁協組合長による特別発表「復興漁協長のリーダーシップと浜への結集」が行われ、休憩をはさんで、経済評論家の内橋克人IYC実行委員会代表による記念講演「協同組合の新たな役割〜FEC自給圏を求めて」が行われました。

内橋克人氏「協同組合は連携を強め社会理念を高めてともに進んでください」と激励

▲講演する内橋克人氏 ▲記念講演会会場の様子

内橋氏は、効率というものの基準で計る市場原理主義のへの警鐘を鳴らし、漁業・農業・生協が新たな基幹産業として役目を果たす必要性と協同組合が担うべき社会的役割などについて講演されました。最後に、「一定地域間の有機的自給圏の確立であるFEC経済を作り上げ、政府しもべの下になるのではなく、政府を動かし、あるべき政策をとらしめる明確な思想を提示する協同組合が、横の連携を強め一大勢力にならないと私たちの社会は先が知れているし危険です。協同組合は、次に向けてしっかりと歩み、社会理念を高めて共に進んでいっていただきたい」と激励し講演を終わりました。

生協との35年のお付き合いは田老町漁協の組合員にとって誇りであり支えです

田老町漁協の小林昭榮組合長は「田老町漁協も職員と組合員、その家族に犠牲者を出し、漁船や工場など施設をほとんど失うという壊滅的な被害を受けました。(中略)ぼうぜん自失の中、最初に連絡いただいたのが生協の皆さんでした。支援物資も届けていただき、本当にありがたく思いました。また、昨年10月22日には50名もの組合員・役職員が駆けつけ“田老町漁協を励ます会”を開いてくださいました。いわて生協・日本生協連さんとの35 年のお付き合いは、田老町漁協の組合員にとって誇りであり、支えです。生協の皆さんの真心を受け、それが今、希望という形になって前へ進む力になっています。田老町漁協の復興なくしてこの町の復興はありません。3月末の真崎わかめの初出荷に向けて町ぐるみで頑張ります」と復興状況を伝えるとともに、決意を述べました。

 ☆田老町漁協のホームページはこちら

▲小林昭榮・田老町漁協組合長 ▲復興を誓う田老町漁協の皆さん
▲いわて生協の田老町漁協を励ます会 ▲いわて生協は田老町漁協に2トントラックを贈呈

 ☆いわて生協ホームページの「田老町漁協を励ます会」報告はこちら