岩手県生活協同組合連合会

岩手県生協連について
県生協連のめざすもの
会員生協の概要
県生協連ニュース
アクセス
リンク
ホーム
〒020−0690 岩手県滝沢市土沢220-3 TEL.019-684-2225
Eメールはこちら

県生協連ニュース

2012/01/30

岩手県生協連主催「原発依存大転換のとき学習講演会」開催報告

〜第1回:内橋克人氏「合意なき国策を糾す」講演に500人が参加〜

 

岩手県消団連(岩手郡滝沢村)など22団体が参加する「原発依存大転換のとき 県民世論を広げる二大学習講演会を成功させる会」では、2012年1月25日、サンビル7階ホール(盛岡市)において、経済評論家 内橋克人氏による、「合意なき国策を糾す〜エネルギー・デモクラシーを求めて」を演題とする学習講演会を、約500人の参加をえて開催しました。来場者から122枚のアンケートが回収され、「来場者の多さにも励まされるような心強い思いを抱きました」「“エネルギーの選択は民主主義であることだ”という言葉が胸にささった」「反対という思いを持ち続けること、それをあらわすことがやっぱり必要だと感じた」などの感想が寄せられました。

▲会場の様子 ▲講演中の内橋克人氏

<第1回学習講演会の要旨>

◇開  催:
2012年1月25日(水) 10時30分〜12時30分 サンビル7階ホール(盛岡市)
◇演  題:
「合意なき国策を糾す〜エネルギー・デモクラシーを求めて〜」
 
内橋克人氏 経済評論家・国際協同組合年実行委員会代表

【要旨】:29年前に『原発への警鐘』(1982年)を著して以来、機会あるごとに原発への警鐘を鳴らしてきた内橋さんは、「福島第一原発の事故は、地震・津波という自然災害に、追い打ちをかけたまさしく人災だと思う。“原発は安全でクリーンなエネルギーだ”との嘘と安全神話が崩れた」と指摘し、「さらに、今“原発が止まると電力が足りなくなる”という嘘をついている。今9割の原発が止まっているにもかかわらず、昨日今日の冷え込みにもかかわらず、電力パニックは起きていない。何故停電は起こらないのか?」と、1500万kW以上の余裕を隠す東電の試算の嘘を鋭く突きました。豊富な経験と詳細な調査から、内橋さんは「原発反対はイデオロギーではない。脅威に対する人間の叫びです」と訴え、わが国の今後のエネルギーのあり方として、「北欧社会のエネルギー選択こそ参考にすべきです」と提案し、満場の参加者から賛同の大きな拍手がわきました。

●来場者の感想の紹介(一部抜粋)

  • 来場者の多さにも励まされるような心強い思いを抱きました。
  • 原発は廃止すべき。人間が尊重される社会の実現が必要かと思います。福島のみなさんの思いを忘れずに自分ができることに取り組んでいきたい。
  • 私たち一般市民はテレビ・新聞等のマスコミで知ったことが正しい知識だと思っています。ただ、それ以外に知らないことがたくさんあったのだと今日知りました。私たちが賢く物事を見極める目、知識をもっともっと持っていく必要があることを改めて知りました。
  • 反対という思いを持ち続けること、それをあらわすことがやっぱり必要だと感じた。
  • 国原発は国主導の「国策」ということを改めて認識。
  • 「エネルギーの選択は民主主義であることだ」という言葉が胸にささった。
  • 国の政策が変わらなければ自然エネルギーへの転換は進まないと思います。もっともっと声を上げて国を動かそう!
  • 正しい学習、正しい教育の大切さをあらためて学んだ。
  • 電力が余っているのにもうかるから原子力に変えていったことを知り、怒りでいっぱい。
  • 電力は余っているとの話を聞き、私たちが日頃聞いていたこと・今までの努力はなんだったのかと思う。
  • 目に見えない放射能のことを考えると原発はなくしていってほしい。子どもが安心安全の中で生活できるよう政府も考えを変えてほしい。
  • どのような活動に参加するのが脱原発・自然エネルギーへの転換に有効なのかを学びたい。

来場者アンケートの感想はこちら(PDF:100KB)

<問い合わせ先>

岩手県消団連 事務局 電話:019−684−2225