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県生協連ニュース

10/09/21

映画「こつなぎ〜山を巡る百年物語」の現地をめぐる「小繋ツアー」を開催
〜東京・千葉・秋田などから約40名が参加〜

 

 岩手こつなぎの会と映画「こつなぎ」上映運動を進める岩手の会()が共催する「小繋の息吹を感じるツアー」が、2010年8月29日、この映画「こつなぎ〜山を巡る百年物語」の舞台となった岩手県一戸町の小繋多目的集会施設と周辺の山林で開催されました。当日は、県内と地元だけでなく、遠くは東京、千葉をはじめ、秋田県などからの約40名に参加いただき、地元の住民と懇談・交流、入会地の山林などを見学しました。今回は、小繋事件の体験者たちの声を聞き、舞台となった現地を見学し、「入会権を巡る小繋事件は昔のことではなく、現代から未来につながる人としての権利の問題」との理解を深める有意義なツアーとなりました。

 映画「こつなぎ」上映運動を進める岩手の会では、小繋事件のことを広く伝えるべく、映画の上映を県内各地に広げていくよう進めていきます。

※映画「こつなぎ」上映運動を進める岩手の会は、岩手小つなぎの会の早坂啓造代表はじめ、岩手県生協連の加藤善正会長理事(同会事務局長)など、各界各層の50人の呼びかけ人で構成され、昨年來県内各地で上映運動に取り組んでいます。

映画「こつなぎ」上映実行委員会のHPはこちら

▲集会室での懇談・交流 ▲入会地の山林に立つ参加者たち

<「小繋ツアー」の概要>

◇日時
:2010年8月29日(日)10時〜15時30分
◇場所
:繋多目的集会施設(一戸町小繋)と周辺地域
◇参加者
:38名(県内と小繋住民9名を含む、東京、千葉、秋田)
◇内容
:現地交流会(学習と交流)と入会地見学など

 集会室に集まった参加者は、現地住民9名と県内、秋田、東京、千葉などからの29名でした。交流会で、小繋事件で当時逮捕された地元の山本ヨシノさん(83歳)は「主人(故人)とともに逮捕され取り調べられ“嘘でも良いから話せば早く家に戻す”と言われたが、嘘はつけなかった。本当に辛かった」と語っていました。同じく立花要助さんは「事件の後、少年時代に村八分にされ、差別される大変な時代だったが、支えてくれたのは“小繋を守る会”だった」と話してくれました。小繋を守る会代表の早坂啓造岩手大学名誉教授は、「入会権の問題は古い時代のこと思われがちだが、米国インディアナ大学のエリノ・オストロ教授は“森林や漁業資源などの運用は自主管理によるのが適切である”という結論の研究論文でノーベル賞を受賞しました。これこそ小繋の人たちが主張したことでした。小繋事件は昔のことではなく、現代から未来への問題提起として意義があります。」と話されました。
 同集会室で昼食を済ませた後、ゆかりの山林や集落を散策した後、現地解散し「ツアー」を終了しました。遠くから参加ありがとうごさいました。また小繋を守る会と現地の皆さまの親切な対応に感謝いたします。

<参加者からの感想紹介(抜粋)>

  • 知人に“小繋事件”のことを聞かれたが、何も答えられず、そのことがずっとひっかかっていて、ツアーに参加するきっかけとなりました(千葉在住の女性)
  • 学生時代に“小繋事件”のことを調べており、東京の上映会に観に行き、もっと“小繋”を知りたいと思い参加しました(千葉在住の男性)
  • 「“法とは誰のものか”を考えさせられる映画に感動。皆さんが一生懸命生きている小繋を見たくなりました」(秋田在住の女性)
▲交流しながら昼食を取る参加者たち ▲ツアーの記念撮影(集会室前にて)

<問い合わせ先>

映画「こつなぎ」上映運動を進める岩手の会 事務局(岩手県生協連内) 電話019-684-2225