日本生協連(本部：東京都渋谷区)と各地の生協の代表106名と日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の代表50名は、5月1日、ニューヨークで合同結団式の後、2グループにわかれ行動しました。また、原水爆禁止日本協議会(原水協)の代表団(約1500名)も別途行動しました。

　岩手県からは13名が参加（岩手県原水協9名・原爆被害者団体協議会1名・岩手県生協連1名・いわて生協2名）、いわて生協・岩手県生協連・被団協のメンバーは日生協のグループで行動、岩手県原水協のメンバーは、原水協の行動に参加しました。

　今回は、県生協連で参加した岩手大学生協の峰田優一専務理事のレポートを中心に報告します。いわて生協の活動報告はいわて生協のHPをご覧ください。

▲国連に向けて行進する一行	▲原爆展で説明を聞く市民

＜NPT再検討会議　代表派遣　感想レポート＞

報告者：岩手県生協連理事　峰田優一（岩手大学生協専務理事） 1． 今回の活動全体の中でもっとも印象に残ったこと 　5月5日に第218中学校に被爆者の証言を行ってきました。参加した現地の小中学生は小学校6年生〜中学校2年生協で、約30名でした。校長先生から「人間性や思いやりを大切に教育している学校です」と紹介されました。 　早坂さんと木村さんの証言を生徒達は（おしゃべりや悪ふざけもせずに）熱心に聞いていました。特に木村さんの病床のお祖母さんの絵（被爆し火傷に虫がわいて寝たきりになっている）には、身をのりだして見ていました。 　証言の後に、生徒から質問を募りました。会終了まで途切れることなく、たくさんの質問がありました。 Q：生徒「原爆を投下した米国を憎んでいますか？」 A：早坂さんと木村さんが「今は憎んでいない。核兵器廃絶について、一緒に考えてほしいために証言しています」 と答えると、生徒達は一様に安心した様子でした。 Q：生徒「パールハーバーと原爆投下について、どのように思うか？」 A：早坂「パールハーバーは悪かった。原爆投下は戦争だったからしょうがない」 A：木村「原爆投下は、どんなことがあっても絶対行われてはならない」 　校長先生が、「原爆は良くないと思うか？廃絶すべきと考えるか？」と質問すると、生徒全員が「良くないと思う」に挙手していました。 　何人かの生徒は、「核兵器は人だけでなく生命体を壊し、地球を滅ぼすから」と廃絶すべき理由も述べていました。 　私は、米国は生徒（市民）も含めて核抑止論的な考え方だと思っていたので、この瞬間大変感動しました。早坂さんも木村さんも生徒達の反応を大変喜んでいました。 　終了した後も生徒たちは、木村さんと話し続け、一緒に涙する生徒の姿もみえました。 2． 日本に帰って、やりたいこと ○ 被爆者の証言のとりくみを、多くの日本人に知らせること。 ○ 岩手大学の学生において、核兵器廃絶のとりくみをすすめること。 ○ 核兵器廃絶の運動をもっと大きなものにし、政治に影響を与えること。 ▲絵に見入る生徒た ▲第218中学校の被爆者の証言の様子

＜ニューヨークでの日程の概要：2010年5月1日〜5日＞

▲田中熙巳（てるみ）被団協事務局長と峰田専務理事（右：国連原爆展会場にて）

＜お問い合わせ＞
　岩手県生協連　事務局　電話：019−684−2225